JR東日本 米加州の鉄道計画の入札撤退 採算性を疑問視
JR東日本は、カリフォルニア州高速鉄道局が計画するサンフランシスコ―アナハイムの高速鉄道をめぐり、運行業者の入札に参加しない方針を決めた。
川崎重工や三菱重工などの企業連合が信号などの運行システムを受注できるよう支援する戦略に集中する。
同州は、一部区間を2025年に先行開業する計画を立て、運行業者などを入札で募集していた。JR側は、現行計画の採算性を疑問視したとみられる。
日本の企業連合は車両の製造にも関心を示している。
米国では、テキサス州でも民間企業が高速鉄道をつくる計画を進めており、JR東海が支援している。ほかに東海岸のワシントンDCとボルティモアをリニアで結ぶ構想があり、日米両政府が実現可能性を調べている。
以上、報道参照
サンフランシスコ―アナハイムの高速鉄道
テキサス州の高速鉄道
ワシントンDCとボルティモアのリニア線
カルフォルニア州の計画では、最高220マイル毎時(350km/h)の高速列車がサンフランシスコとロサンゼルス間を2時間半で結ぶ計画。
計画されている鉄道は他のカリフォルニア州の主な都市、サクラメント・サンノゼ・フレズノ・サンディエゴなども結ぶ予定で、総路線距離は700マイル以上(1,100 キロメートル以上)となる。
米国では、多くの鉄道計画で、鉄道経営が初心者ばかりであり、運行は運行会社に長期にわたり任せることから、採算性などバラ色に描く。採算性が取れない案件は、インドネシアもしかりで中国にやらせておけばよい。
中国は、ラスベガスとロサンゼルスを結ぶ高速鉄道の計画で、アメリカのエクスプレスウエスト社が中国鉄道総公司との合弁で着工することが決定していたが、中国側が計画通りに進めないとして合弁を昨年6月解消している。(バイ・アメリカン法で国の補助金事業は米国産品を使用することが決められている)
中国はメキシコでも新規の高速鉄道を受注していたが、前大統領に対し膨大な賄賂が発覚、メキシコの新政府が計画そのものを中止した経緯がある。
インドネシアでは、ジョコウ大統領は昨年7月担当大臣を首にして、新大臣が8月に高速鉄道の建設認可を与えたが、今度は中国国営銀行が融資認可を出さず工事が進んでいない。中国側の言い分は、土地の買収が済んでいないからだとしているようだが、インドネシア側が民有地を買収するにも資金が枯渇する。元々融資条件が路線の土地を全部インドネシア公営会社側が買収する契約なのかどうかも定かではなく、イチャモン付け始めたのだろう。当路線は山岳地帯もあり、契約での営業運転開始の2019年春までに間に合いそうにない。
中国は国土全部が国有地であり、小銭を握らせ住民を追い出せば済むが、インドネシアではそうはいかない。(反発すれば政府に楯突くとして弁護士ともども檻にぶち込んでいる。)
元ジャカルタ市長で人気の高いジョコウ大統領は闘争民主党、しかし、闘争民主党の親分は中国派のメガワティ元大統領、中国に受注させたのは、紛れもなくメガワティ。前担当大臣を首にさせたのもメガワティと見られる。(前担当大臣が認可を下ろさなかったのは、申請書が中国語で書かれ理解できず、インドネシア語もしくは英語で再提出を指示したが、そのままになっていたからだった)
カルフォルニア州鉄道計画
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総路線距離
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黄色は第1期工事
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サクラメント(サクラメント・バレー駅)
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ストックトン
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モデスト
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マーセド
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サンフランシスコ(トランスベイ・ターミナル)
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サンフランシスコ国際空港(ミルブレー駅経由)
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レッドウッドシティ/パロアルト
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サンノゼ(ディリドン駅)
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ギルロイ
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フレズノ
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ベーカーズフィールド
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パームデール
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サン・フェルナンド
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バーバンク(ダウンタウン・バーバンク駅)
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ロサンゼルス(ユニオン駅)
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ノーウォーク
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アナハイム
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アーバイン
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インダストリー
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オンタリオ国際空港
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リバーサイド
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テメキュラ
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エスコンディド
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ユニバーシティ・シティ
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サンディエゴ
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<アメリカの高速鉄道網ネットワーク計画>
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