アイコン 米FRB 12月に続き利上げ決定円高に振れる 米経済は緩やかに拡大

スポンサード リンク

<15日の米証券市場>
米利上げで円高:113.38円と1円70銭近く円高となっている。(これまで織り込み済み反動か)
NYダウは、112.73ドル高の20,950.10ドル
原油は、WTI価格が49.00ドルと値上がり(14日は47.72ドル)

米国の中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会は15日、金融政策決定会合を開催、米経済は緩やかに拡大しているとして昨年12月に続いて利上げに踏み切ることを決めた。

FRBは終了後、発表した声明によると、FRBは、米経済は企業の設備投資がやや堅調になり物価上昇率が目標の2%に近づいていることなどから緩やかな拡大が続いているとして、賛成多数で政策金利を引き上げることを決めた。
具体的には0.5%~0.75%の範囲となっている今の政策金利を0.25%引き上げ、0.75%~1%の範囲とする。

FRBは、一昨年12月に、異例のゼロ金利政策を解除して利上げを始め、昨年12月には追加の利上げを行った。今回の利上げはこれに続くもので、トランプ政権になってからは初めて。

米経済は、トランプ大統領が掲げる、積極的な財政政策の規模や時期などがはっきりせず、期待先行で株価は上昇しているものの、FRBは経済に与える影響は不透明だとしている。

ただ、雇用の改善や賃金の上昇傾向は続いており、FRBとしては景気過熱への警戒感もあって、再度の利上げに踏み切った。
今後は一層の景気拡大を目指すトランプ政権と、景気過熱を食い止めたいFRBが足並みをそろえてアメリカ経済のかじ取りを行えるかが焦点となる。

今後の金利 見通しは
FRBは15日、イエレン議長など金融政策を決める会合の参加者が予測した今後の金利の見通しを公表した。
それによると、今年の利上げの回数は、今回を入れて3回と、昨年12月の段階の見通しと変わっていない。
また、長期的な政策金利の水準の中心的な想定も、昨年12月の段階と同じ3%程度で、変わっていない。
会合のあと発表された声明では、今後の利上げについて、「緩やかなペースで引き上げる」としていて、トランプ大統領の政策やドル高などの影響などを見極めながら慎重に判断する姿勢を示している。

トランプ政権と金融政策
今回、FRBが、利上げを決めた背景には景気過熱への対応が遅れることへの警戒感がある。
FRBは、トランプ大統領が打ち出している大規模な減税や巨額のインフラ投資、それに積極的な財政政策などは、規模や実施される時期がはっきりせず、経済に与える影響は不透明だとしている。

一方で、トランプ大統領が金融業の規制を緩和する方針を打ち出していることもあり、株式市場は期待が先行して、株価が値上がりしている。
また、雇用の改善や賃金の上昇傾向が続き、企業や消費者の経済の先行きへの見方も上向いている。

このため、トランプ大統領が積極的な財政政策などを具体化し景気の拡大政策をさらに進めれば、FRBは利上げのペースを速める可能性がある。

今後は、トランプ政権とFRBが経済運営のかじ取りで足並みをそろえていけるかが焦点となってくる。

実際、金融市場では、トランプ大統領がFRBの人事をどうするかに、注目が集まっている。
現在、FRBの理事会は、定員7人のうち、タルーロ理事が来月に退任すると空席が3つとなる。さらに、イエレン議長の任期が来年2月まで、フィッシャー副議長の任期が来年6月までとなっている。

トランプ大統領は就任後、金融政策について言及していないが、空席の理事にどのような人材を充てるか、議長と副議長を再任するかは、アメリカの今後の金融政策を占う上でも焦点となる。
以上、報道参照

 

スポンサード リンク
[ 2017年3月16日 ]

 

コメントをどうぞ

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   
スポンサード リンク
 


PICK UP


PICK UP - 倒産

↑トップへ