アイコン 伊アリタリア航空 破産 管財人により経営持続

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イタリアのアリタリア航空は、ここ10年で2回目となる破産手続きを開始した。20億ユーロ(約2450億円)の資本注入計画の条件となる賃金カットと人員削減を労働者側が拒否し、再建策が頓挫した。

株主は全会一致で特別管理の適用申請を支持したと、同社が2日発表した。

イタリアの法律に基づき、政府がつなぎ資金を提供するほか、再建または会社清算を命じる管財人を指名する。取締役会はこの動きについて「アリタリアが置かれている経済、財務面の深刻な状況を認めた」と発表資料でコメントした。

管財人は、同社の経営を引き継ぎ、資産売却や業務縮小、人員削減を通じて2年以内に存続可能事業とすることを目指す。これが不可能と判断した場合は会社清算を命じる。

同社は1日当たり100万ユーロ(110万ドル)の損失を出しており、政府支援を受けられなければ、5月半ばにも資金が枯渇するという。ただ、イタリアでは総選挙を控えており、与党民主党はアリタリアを(政府が)支援し、1万2,500人の雇用を守ると見られる。

アリタリアは先週、従業員が1600人の人員削減を含む資本注入案を拒否したことで、支払い能力維持のあらゆる選択肢を使い果たしたとしていた。同社は2008年の前回の破産以降、不振が続いた。

アリタリアの大株主は、アブダビのエティハド航空やイタリアの銀行。

パドアン伊財務相は先週、政府がアリタリアに資本注入することはないとし、同社は「民間企業」であり、行く道を決めるのは「株主と経営陣だ」と言明していた。

以上、

 

 

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[ 2017年5月 3日 ]

 

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