アイコン 追報:タケモトフーズ債権者集会 乗っ取り屋被害1.4億円超?

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6月30日、負債額約11億円を抱え大阪地方裁判所へ民事再生を申請して経営破たんした(株)タケモトフーズ(大阪府堺市北区百舌鳥梅町1-266-1、代表:竹本一善)の債権者集会が7月5日、TKPガーデンティ大阪梅田で行われた。

債権者説明会には、タケモトフーズ代表の竹本一善氏、代理人の吉村弦弁護士、川口幸明弁護士、顧問税理士の中山隆弘氏、オブザーバーとして監督員の村辻義信弁護士ほかが出席した。
その内容は次のとおり。
今回の事態なった要因は企業乗っ取りグループが関与し、経理を通じて多額の資金が流出して生じた。資金流出額は約1億4千万円(現在までに判明分)。

<民事再生申請の経緯>
1、平成29年初旬のバレンタイン商戦において営業活動の失敗により約2億円分の不良在庫を抱えることとなり急速に資金繰りが悪化。
2、それと前後してKなる人物が「再建に協力する」「資金調達を行い、スポンサーになる」と竹本代表に接触。Kは会社資産の全面的な管理を竹本代表に認めさせ、経理担当者を送り込み、資金を流出させた。
3、5月、資金繰りに窮し、取引先への支払い遅延が生じた。
4、6月、金融機関から預金を抑えられる。
5、こうした経緯から6月末の民事再生申請となった。
Kとはタケモトフーズへの関与中止を求め裁判所に仮処分申立中。

<今後>
1、自主再建を予定している。事業売却やスポンサーをつけない。
2、債権額は再生のためカット要請することになる。
資産はない。再生債権については事業収益により弁済する。
3、10万円以下の少額債権については全額弁済予定。10万円超の債権者も超過分を債権放棄すれば10万円を弁済。
4、フードコート事業は月600万円の営業利益の確保が可能であり、債権カット後の30%以上の弁済を10年間で分割弁済する予定。
5、再生計画案は10月中にまとめる予定。

<その他>
不正資金流出については、預金の払い出しをした人物の特定作業を行うため、金融機関に防犯カメラの画像データの保存など協力要請を行っている。警察などと連携の上で不正実態の解明に努める。

Kは竹島代表から株式を買い取ったが、その資金は会社資金が使用されており無効。ただし、現在、裁判所に株主確認を申立て係争中。
以上、

バレンタインに向けた事業で在庫を2億円分も抱えるなど、山っ気のある経営者の経営資質にも問題があり、その経営資質が乗っ取り屋に乗り込むスキを与えている。
同社は警察に、KおよびK関係者に対して、詐欺や背任などで捜査依頼しているのかはっきりしない。
KやK関係者の不正が明らかになれば、損害賠償請求訴訟が求められる。ただし、KやK関係者に資産がなければ、裁判費用が追い銭になってしまう。
納入業者が今後とも商材を納入して、事業継続の支援をしない限り再生はできない。
Kはプロであり、過去を洗えばいろいろ出てくるだろう。弁護士は専門の調査機関に調査依頼してでも暴き出し、状況証拠固めとして警察に提供すれば、警察も動きやすいだろう。

(株)タケモトフーズ(大阪)/民事再生申請 123ファクトリー

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[ 2017年7月 6日 ]

 

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