アイコン 米朝緊張 仲介の可能性は 「米軍殲滅」⇒「核実験」⇒「完全破壊」⇒「太平洋水爆」

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東アジアのゴタゴタとして捉えられていた米朝間の緊張問題。欧州の首脳もようやく、スイスやドイツが仲介に乗り出す用意があると発言するなど関心を寄せ始めている。

しかし、トランプは、欧州の嫌われ者(EUの難民政策批判、NATO拠出金でのタダ乗り欧州批判、ロンド市長口撃)になっており、互いの信頼関係において、本格的に仲介に乗り出してもアメリカ№1のトランプが当事国として拒否する可能性もある。

ドイツのメルケルは、ロシア語が使え、プーチンと付き合いがあり、ウクライナ停戦では実績がある。また、習近平とは経済面で蜜月時代を築き上げている。

お膳立てをメルケルが自らに近い仏マクロンと共に、まず、プーチンと習との間で調整し、アメリカに対してテーブルを用意すれば、トランプもテーブルに付かざるを得なくなるだろう。その後、金正恩に対してプーチンが説得。(中朝関係悪化もあり、また習にその能力もなく、北朝鮮が忌避する可能性が高い。共に就任5年、一度も首脳会談さえ開催していない)。
まずは、現状凍結、経済制裁問題、次に核問題、軍事共同訓練・・・。
ただ、メルケルは選挙も控え、そうした余裕はないのが現実。

<鍵を握るプーチン>
それでも、プーチンは欧州から・米国から・日本から経済制裁受けており、現実味はほとんどないともいえる。(今年5月、金正恩は初外遊となるロシア訪問予定であったが、米韓からクーデター計画をちらつかせられ中止している)

アメリカでは、トランプ陣営のロシアゲート事件が横たわっており、議会も含めロシアに対し経済制裁で譲歩することなど考えられない。(ウクライナのクーデターは米CIAが工作したもの、政治的には成功したが、ロシア側の反撃にあい、ロシア人が多いクリミア半島は強奪され、東部も休戦状態にある。)
ロシアにとって北朝鮮問題は、対米で利用できる小道具に過ぎない、他山の石。

<共に発言エスカレート、北朝鮮は核・ミサイル開発に利用>
北朝鮮はトランプの「完全破壊」発言を受け、「(北朝鮮は)太平洋上で水爆実験する」可能性を示唆した。前回は「グアム島海域へのミサイル発射実験」を示唆し、米トランプが怒り狂った。この間、日本上空を越えた弾道ミサイル実験を2度敢行させ、日本は脅威に晒された。9月3日には6回目の核実験も敢行している。北朝鮮は2003年に国連の核不拡散条約(NPT)から脱会している。
トランプのツイッターでの口撃がそのまま「完全破壊」との国連演説となった。そして北朝鮮外相の「太平洋での水爆実験」の発言となっている。

仲介がなければ、双方とも引っ込みが付かず、振りかざした刀を元の鞘におさめることができず、今までどおり、エスカレートするのみだろう。そして・・・。

韓国は北朝鮮に対し、対話を呼びかけたが、プライド高い文大統領が直接、北朝鮮に乗り込む気配はない。内外にそうした人脈も持たない。
北朝鮮に対して友好国の中国さえまったく寄り付かない。さりとて、中国は米国の求めに応じて経済制裁しているだけであり、それも石油類の輸出をロシアと共に米側に譲歩させている。また、掛け声だけで、密貿易の取り締まり強化を図っているわけでもない。

好戦国のアメリカ国民は、そのほとんどが、トランプ軍による北朝鮮への完全破壊軍事行動を支持する。しかし、戦争に突入した場合、早期決着するだろうが、その間、大規模な犠牲が予想されるのは(北朝鮮は別にしても)韓国と日本だけである。

日本も、もしもの北朝鮮による核およびミサイル攻撃に対して、現在の迎撃ミサイル態勢では防ぐことはできない。
現実は、通常の旅客機が飛ぶ高度の射程高度15キロ程度のPAC3が中心、実戦における命中率も低い。多弾道ミサイルや何十発ものミサイルで放射攻撃されたら、まったく対応できず、お手上げ状態。同時に核ミサイルでも撃ち込まれたら大変なことになる。

現状、制裁強化しか方策はないが、貿易制裁を強化し兵糧攻めしたところで、ギブアップするような国ではない。
内部崩壊も国民が幼少のときから教育され洗脳されており、また末端まで張り巡らした恐怖統治機能により期待はできない。

韓国の文大統領流に言うならば、毎年、膨大な軍事予算を使い、高い米国の武器を買わされ続け、技術はありながら、防衛迎撃ミサイルさえ自国で開発してこなかったとは、いったいこれまで何していたんだということになる。(米国に対する貿易黒字を緩和するために、常に高い買い物をしてきたのも事実)
北朝鮮にあり、2000キロ未満の短距離弾頭ミサイルはとっくの昔に開発され、常に韓国や日本を向いている。
日本にとって、米朝の緊張状態と戦争の危険性は、けっして他山の石ではない。

米トランプは、公約した内政も遅々として進んでおらず、身内までロシアゲート事件に巻き込まれている。そのハケ口にも北朝鮮は格好の対象になりうる。
 

[ 2017年9月23日 ]
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