アイコン 8月造船受注 韓国勢26隻で中・日を圧倒

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船舶造船の調査会社英クラークソンが11日までにまとめた資料によると、韓国の造船所の9月受注量は146万CGT(標準貨物船換算トン数)で1位だった。
大型のコンテナ船、鉱石運搬船、オイルタンカーの計26隻で、サムスン重工業、大宇造船海洋、現代重工業が受注した。
9月の受注量は韓国に次いで中国が89万CGT(21隻)、日本が26万CGT(12隻)の順だった。

1~9月の受注量を国別に見ると、中国が509万CGT(217隻)で1位、韓国が504万CGT(133隻)で続き、日本は147万CGT(76隻)で中韓を大きく下回っている。
1~9月の世界の船舶発注量は1593万CGT(573隻)で前年同期に比べ約63%増加した。

9月末時点の韓国造船会社の手持ち工事量は8月(1,596万CGT)より多い1,665万CGTだった。前月比で増加したのは23ヶ月ぶり。
(今年に入り韓国紙は世界中の造船を受注しまくっているというバラ色の記事しか掲載しておらず、まだ、ピークの半分くらいの受注残には驚きだ)

業界関係者は、大規模発注や手持ち工事量の増加、新造船価格の下落に歯止めがかかったことなどは市況回復のシグナルだとしながらも、「こうした傾向がどれほど続くかはさらに見守る必要がある」と慎重な姿勢を示している。
以上、

船舶建造価格は韓国勢同士がタタキあい、ピーク時の半額以下になっており、単価予約はしているものと見られるが、鋼材価格が上がれば、目を当てられなくなる。
造船価格の下落で、単価当たりの運送コストを下げるため、スーパーコンテナ船の発注が多くなっている。大手海運会社はこれまで所用していた中型船など売却してスーパー大型船にシフトしている。
韓国勢は大赤字を出し、金融機関が受注監視していたが、そうしたタガが外れたことから、また安値受注に奔走している。

ただ、船舶用鋼板は中国からもFTA締結していることから大量に韓国へ流入しており、韓国製の厚板鋼材価格を押し下げている。また、ポスコはベトナムやインドネシア子会社での鋼材生産物の行き場がなく、価格下落の一因ともなっている。
日本勢の鋼材は、日本品質基準で高く、都市開発など建設需要も旺盛で強気で日本の造船会社は、中韓の安価な鋼材でも使用しない限り、中韓が叩き合う受注競争には付いていけない。
日本では、厚板や鉄骨用などの原料となる電炉用鉄スクラップ価格は今年上昇し続け、年初26,000円台が9月には32,000円台まで上昇している。円安でも上昇することからタチが悪い。

 

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[ 2017年10月11日 ]

 

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