アイコン SONY 米籾殻からトリポーラス繊維開発 ライセンシー企業募集 アパレル向け

 

 

ソニーは23日、植物由来多孔質炭素材料「Triporous(TM)(トリポーラス(TM))」の繊維・アパレル業界へのライセンスを開始したと発表した。

トリポーラスは、米の籾殻を原料とした、独特の微細構造を有する多孔質炭素材料です。活性炭で確認されるマイクロ孔(2nm以下)に加え、マイクロ孔よりも大きなメソ孔(2~50nm)とマクロ孔(約1μm)が多数、複合して存在している。
このため、従来技術では吸着しにくかった分子量の大きな物質を容易に吸着できる特性を有することに加え、低分子化合物に対しての高速吸着が可能。

ソニーは2019年1月に「Triporous(TM)(トリポーラス)」のライセンスを開始して以来、様々な企業や研究機関と協業し、トリポーラス製品の事業化を推進してきた。
この度、複数の企業と共同でトリポーラスを用いた繊維を研究開発し、この繊維を用いた製品がパートナー企業より販売開始となる。
トリポーラスを繊維・アパレル業界に展開した製品には「Triporous FIBER(TM)」という商標を付けている。

「Triporous FIBER」は、汗臭や体臭の原因となるアンモニア、酢酸、イソ吉草酸など様々な臭気分子を素早く吸着することが可能で、消臭機能を長時間持続できることに加え、洗濯により吸着した分子を脱着させて消臭能力が回復するという特長がある。
また、生乾きの臭いの原因であるモラクセラ菌等の細菌類に対して抗菌・制菌性能も確認されている。
ソニーは米の籾殻という余剰バイオマス(再生可能な生物由来の有機性資源)を活用して優れた機能性をもたせたトリポーラスを繊維・アパレル業界へも展開することで、環境に配慮した循環型社会の実現にも貢献していく。

■ライセンシー企業・パートナー企業の募集について
ソニーは、
トリポーラスの自社製品への活用や工場等自社内での活用を検討する企業、
トリポーラス事業で協業を検討される企業、
トリポーラスの基礎・応用開発する研究機関などを募集している。
ソニーは、水浄化や空気浄化、防臭・消臭が求められる様々な分野でトリポーラスの優れた吸着特性を生かした製品やソリューションをライセンスにより展開していくとしている。
以上、
SONYも利益が出て、自由発想の展開にも動き出しているようだ。
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[ 2019年10月24日 ]

 

 

 


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