米自動車ビッグ3の2019年第3・四半期(7~9月)の販売状況が判明した。米国の大型車好きは、燃料費がここ何年も安価に推移し、また金利低下を受け需要を押し上げている。
大手ゼネラル・モーターズ(GM)、フォード・モーター、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は2日、ピックアップトラックの国内販売台数が増加したと発表した。
GMのピックアップトラック「シルバラード」は新モデルになり16.6%増の15万5482台。主力ブランド「シボレー」、高級車の「キャデラック」など4ブランド全てで前年を上回り、全体でも6.3%増の73万8,638台となった。
ただ、GMの米国工場では、9月半ばから、工場閉鎖計画に伴う全米自動車労組(UAW)によるストライキが続いており、新車の供給および販売に影響する可能性がある。
フォードのピックアップトラック「Series」は、5%増の24万0387台と14年ぶりの販売台数を記録。ただ、主力SUV(多目的スポーツ車)「エクスプローラー」がモデル変更前の買い控えで販売が半減、乗用車の需要低迷もあり全体では▲4.9%減の58万0,251台だった。
FCAのピックアップトラック「ラム」は、14%増の16万1,635台。全体は0.1%増の56万5,034台だった。