韓国統計庁が2日発表した11月の消費者物価動向によると、同月の消費者物価は前年同月比で0.2%上昇した。物価上昇率は8~9月にマイナスを記録した後、10月の足踏み状態を経て、4ヶ月ぶりに上昇した。
消費余力の指標となる天候などで変動が激しい野菜類や石油類を除いたコア物価上昇率は0.6%で、前年同月の0.8%を下回った。
これは1999年12月の0.5%以来19年11ヶ月ぶりの低水準で、消費離れが進んでいることを示している。
今年1~11月のコア物価上昇率は0.9%で、これも1999年1~11月の0.3%以来最も低い。
物価上昇率は、依然として0%台にとどまり、11ヶ月連続で1%台を下回った。これにより、今年通年の消費者物価上昇率も0%台となることが確実視される。これまで通年で物価上昇率が1%を下回ったのは、金融通貨危機後の1999年とMERS感染拡大の2015年の2回だけだった。
先月はサービス物価が前年同月比で0.7%上昇し、全体の上昇をけん引した。