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福岡市・天神の明治通りと天神西通りが交わる交差点の南東側に立つ2棟のビルが今春で閉館し、一体的に再開発されることが分かった。市の再開発促進事業「天神ビッグバン」の建て替え優遇策を活用、期限となる2024年末までの完成を目指す。

天神地下街に直結する地下通路も整備する。
大型再開発が進む隣接街区の大名小学校跡地と接続する天神の「西のゲート」での新たな再開発は、街の回遊性向上にもつながる。
閉館するのは、天神西交差点角の福岡地所が所有する「天神西通りビジネスセンター」と、東側に隣接し、住友生命が所有する「住友生命福岡ビル」。解体時期や新ビルの完成時期は未定だが、両社が共同で再開発する方針で調整している。

天神西通りビジネスセンターは1978年完成で地下2階、地上12階建。敷地面積は約1300平方メートル、延床面積は約1万平方メートル。
住友生命福岡ビルは1969年完成で地下2階、地上9階建。敷地面積は約1500平方メートル、延床面積は約1万1千平方メートル。
ともに店舗やオフィスが入る。再開発後も商業とオフィスの複合ビルになる予定。

両ビルが位置する天神2丁目南ブロックは天神ビッグバンの対象エリアで、再開発を促す狙いで容積率が現在の700%から最大1300%まで緩和される。
航空法による建物の高さ制限も国家戦略特区を活用し、上限の76メートルを115メートルにすることが可能となっている。
新ビルの設計は今後詰めるが、規制緩和を生かした高層ビルを目指すとみられる。

建て替えに当たっては、現在は天神地下街から住友生命福岡ビルまでつながっている地下通路を天神西通り側まで延伸し、出入り口には広場を設ける。

 両ビルの西側に隣接する街区の大名小学校跡地では、米系高級ホテル「ザ・リッツ・カールトン」などが入る複合施設が2022年末に完成予定で、観光客やビジネス客の増加が見込まれる。地下通路の整備で利便性の向上が期待される。

天神ビッグバンは、天神交差点から半径500メートルの範囲(約80ヘクタール)を対象に、ビル建て替えで容積率や高さ制限を緩和するのが柱。

明治通り東側のエリアでは、福岡地所が地上19階、地下2階建の「天神ビジネスセンター」の建設を進めている。
隣接地の天神交差点では、西鉄が福岡ビル、天神コア、天神ビブレを一体開発して1フロアの面積が西日本最大規模のビルを24年夏に開業する計画。ビブレの東の市役所寄りのジュンク堂が入居しているビルも再開発が決定している。その東隣接の市役所北別館も再開発される可能性が高い。
天神渡辺通りの三菱地所のイムズの建て替えも決まっている。
今回、一体再開発計画が表面化したエリアでは、福岡パルコ新館西側のヒューリック福岡ビルも複合ビルへの建て替えを決定している。

福岡市では、老朽化ビル30棟の建て替えを予定しているが、現在のところ18棟あまりとなっている。
天神ビッグバンで最大の問題点は、新天町の再開発ではないのだろうか。新天町を上から見たら戦後復興期の残影が見て取れる。高島市長のリーダーシップに期待したい。