新型武漢コロナウイルスの感染は、1月25日現在、感染者数は世界で1300人を超え、死者数も41人となった。武漢で治療に当たっていた医師(62歳)も感染死が確認されている。
国家衛生健康委員会は25日、中国全土での感染者は1287人と発表した。また、深刻な状況の武漢を支援するため、総勢1230人の6つの医療チームを編成し、このうち3チームがすでに現地入りしたことを明らかにした。

<海外へ拡大>
中国以外での感染も拡大し、これまでにタイ、ベトナム、シンガポール、日本、韓国、台湾、ネパール、フランス、米国、オーストラリア、香港、マカオで患者が確認されている。
海外での感染者は、そのほとんどが観光や仕事で訪れている中国人。
各国の水際防疫体制が感染防止および感染拡大の鍵となっている。

病棟も2月3日の完成を目指して1月24日に着工した1000床の臨時病院の整地作業も進んでいる(10日間で完成させる)。
2002~03年に大流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)の際、北京市当局が郊外に1週間で完成させた「小湯山医院」に倣ったという。

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<すべては隠蔽から始まった>
11月から病院へ原因不明の風邪・肺炎・高熱症状の患者が押し寄せるようになり、医師の間では、新型肺炎の疑いが共有されていた。しかし、武漢市当局が病院を通じ隠蔽工作、武漢当局の内部用通知文書がネット上に露見したのが12月30日、1月7日に公式に発表され、昨年末までの情報として59人が感染していると発表した。市内海鮮市場内の小動物を取り扱う人たちの間だけで感染が広がっているとした。1月9日には初めて支社も出た。
それでも、ヒト-ヒト感染はしないと発表したりし、武漢市民の行動範囲は中国全土や海外へ及んでいた。
その結果が、現在の状況に至る原因となっている。感染拡大スピードはSARSを大きく超えている。

2002年~2003年9月に広東省を起点に感染拡大した新型のSARSコロナウイルス、中国当局が情報を開示背せず、隠蔽したことから世界へ感染を拡大させた(37ヶ国、774人死亡)。
それも2003年3月になり台湾当局が新型と断定したことに始まる。
SARSコロナウイルスの特徴は感染対象動物に合わせて組織親和性があり変異することにある。コロナウイルスに対するワクチン開発が遅れているのもそこにあり、抗ウイルス薬での治療は可能だが、免疫機能が落ちるという副作用があり、感染者の状況では使えない。
現在のところ、それ以外に治療方法はなく、感染者の免疫力が鍵となっている。

<交通閉鎖・都市封鎖>
中央政府は武漢ほか感染域の湖北省11都市に至る陸・川・空の交通を遮断した。
中央政府は中国内外の団体ツアー旅行も停止させた。
店舗も湖北省や武漢では閉鎖されており、8ヶ所あるイオンモールも閉鎖、スターバックス、マクドナルドなども閉鎖され、厳戒態勢がとられている。
(こうしたことにならないように、初期対応が問われている。/日本の豚コレラも岐阜県と農水省・ノータノンな大臣を任命した首相の初期対応がお粗末過ぎ、話にならないくらい拡大している。)
湖北省(楚)は5900万人、うち省都の武漢市は1100万人。長江の中流域にある洞庭湖(琵琶湖の4倍)の北側に位置する省。長江とその支流・漢江の合流地点に武漢市がある。

<症状と対策>
潜伏期間は長くて10日前後、最初は熱が出たり、下がったり、肺炎を引き起こすことから咳きが出、再び熱が上がり40度あまりの高熱になる。
レントゲンでは肺炎の陰影が出る。ゲノム解析で最終感染の有無が判明する。それまでは、疑いのある人は、その旨通知し病院へ行き、疑いが晴れるまで隔離治療が必要。
SARSウイルスの場合は80℃・10分で失活、紫外線に弱い。
手の消毒はアルコール系、塩酸系とも有効、うがい薬も有効、手洗いもうがいも頻繁に行う。
マスクも有効。日頃、免疫力強化の食事も有効、疲労防止、体力温存(ヒトによっては感染しても発症しないかも)。

<ゲノム解析>
コロナウイルスは通常のウイルスの倍以上の長さ
解析からコウモリに近いとも、毒ヘビのクラウトに近いともされている。武漢の海鮮市場では毒エビが販売されている(コウモリの販売は不明)。まだはっきりしたことは不明。

<今後>
春節(24日~30日)では、14億人の中国人のうち4億5千万人が移動、延数では40億人が移動するとされ、中国でもすでに湖北省以外へ拡散しているため、潜伏期間を入れ、2月10日前後までが山と見られる。防疫対策に失敗した場合、それ以降は個別の地域や国で拡散する可能性はある。

北朝鮮はアフリカ豚コレラの感染に懲りて国境遮断した。
フィリピンは武漢からの観光客を全員強制帰国させた。
米国では武漢を旅行した30代の米国人が帰国後感染が確認された。
中国では集団感染も確認したと報告されている(変異して強力になっている可能性)。

↓SARSパニックのときに広東省に1週間で作られた「小湯山医院」。

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