アイコン 武漢コロナウイルス最新版 バンデミックの可能性指摘 25万人の可能性も

Posted:[ 2020年1月28日 ]



中国では、新型コロナウイルスによる肺炎の感染が急速に拡大している。米国の専門家は、新型肺炎は「熱核反応のようなパンデミック(世界的な感染の流行(thermonuclear pandemic level bad))」になる恐れがあると警告した。

中国当局は1月28日午前00時現在で、感染者が4,515人確認され、死亡者が106人となった。

1月27日午前00時現在では、感染者数は2,744人、死者数は82人、重症者数は461人(重症率25%)、感染した疑いのある患者は5,794人だった。
また、濃厚接触者数は31,799人で、26日に583人が医学観察を解除され、現在3万0,453人が医学観察(隔離)を受けている(人民日報)。

(感染から発症までの潜伏期間は1日~14日/10日前後/潜伏期間中にも感染力があるという)
中国ではチベット自治区以外全域に感染が拡大している。



<感染症の専門家たちは>
ニュージーランド・メディア「Newshub」によると、欧米の伝染病学者は、新型肺炎の基本再生産数、RO(1人の患者から何人に感染させるかを示す数値)は3.8人、または3.3人と推測している。さらに4人と指摘する声もある。

防疫に失敗したら2月4日までに25万人感染の可能性
世界保健機関(WHO)の推定値である1.4~2.5人を上回っている。
研究家らは、一部の感染者に明らかな症状がないことに注目し、「移動する隠れた感染者」と呼んでいる。
Newshubは、米ハーバード大学の公衆衛生学教授のエリック・ファイグルーディン(Eric Feigl-Ding)博士のツイッター投稿を引用した。

ファイグルーディン博士は、新型コロナウイルスのROは3.8人と主張し、「熱核反応のような世界的大流行(thermonuclear pandemic level bad)」になるとした。同氏は投稿で、新型肺炎に関する研究図表を並べ、「誇張していない」「恐慌を煽っていない。私は科学者である。このウイルスは非常に恐ろしい」とした。

ROの数値が大きいほど、まん延を防ぎにくい。ファイグルーディン博士によると、季節性インフルエンザのROは1.28人。
2009年に世界的大流行になった新型インフルエンザ(H1N1)は1.48人。
1918年、全世界に流行ったスペイン風邪のROは1.8人だった。
同博士は、2月4日までに、新型コロナウイルスによる肺炎の感染者は13万2000~27万3000人に拡大すると推算した。

英国のランカスター大学、グラスゴー大学ウイルス研究センター、米国のフロリダ大学の伝染病学者4人が、新型肺炎のデータ分析をした後、1月23日、研究報告を発表した。

同報告によると、新型肺炎のROは3.6人から4.0人となっている。武漢市で明らかになった症例は、全体の5.1%に過ぎないとの見方を示した。
新型武漢コロナウイルスの伝播のスピードは、2002~2003年にかけて感染拡大した重症急性呼吸器症候群(SARSコロナウイルス)よりも速いとした。

また、「感染の拡大が抑えられず、または伝播のスピードに変化がなければ、今後、中国の他の都市でも爆発的に感染が広がり、海外へのまん延も加速化すると予測する。将来14日間内(2月4日まで)の武漢での感染者は25万人を超えると推測」とした。

報告は、湖北省政府が感染拡大防止の対策として武漢市を封鎖したことについて、効果は乏しいと指摘した。
「他の突発的コロナウイルスと比べると、新型コロナウイルス(2019-nCoV)のROが非常に高い。感染まん延の防止が非常に困難になるだろう」とした。

ファイグルーディン博士は、スペイン風邪が流行った1918年と比べて現代社会は飛行機、列車などで地域間の移動が迅速になったため、「われわれは1918年以来の大まん延に直面している」と警告した。
スペイン風邪の死者は5000万人を上回ったと言われる。
同博士はWHOに対して、新型肺炎について早期に「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に宣言すべきだとしている。
以上、

WHOは何の圧力があるのか、海外ではまだヒトからヒトへの感染がないことからか、「世界的には低レベル」と非常に甘く見ている。潜伏期間が最大14日間ほどあり、WHOからそうした発信はすべきではないと思うが・・。

海外の感染者数は17ヶ国、65人
▽タイと香港で各8人、
▽マカオで6人、
▽アメリカで5人、
▽日本、韓国、オーストラリア、シンガポール、台湾、マレーシアが各4人、
▽フランスで3人、
▽ベトナムで2人、
▽ネパール、ニュージーランド、カナダ、ドイツで各1人。

<日本民間からの100万マスク、成都に到着し鉄路武漢へ>
四川航空によると、日本の民間から寄付されたマスク100万枚を載せた四川航空3U8086便(東京 - 成都)が、すでに成都双流国際空港に到着した。26日時点でマスクを武漢へ緊急輸送中だと中国新聞網が伝えた。
現在、中国国内での新型コロナウイルスの感染拡大への対策は非常に厳しい状況にあり、感染地区ではマスクなど防疫物資が不足している。
四川航空は、日本の民間が大量のマスクを寄付するとの確かな情報を得ると、直ちに輸送任務を引き受け、3U8086便を速やかに手配したという。

武漢と友好関係の大分市もマスクを送る段取りにしており、国も日本人帰国のためのチャーター便の往路を利用し、治療用薬剤などを空輸するという。

↓<武漢の病院の待合室>
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AFP


 

 


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