7月2日午前2時半過ぎ、東京のほか関東など広い範囲で目撃された「火球」が燃え尽きずに地表に落下し、隕石として千葉県習志野市で見つかった。

習志野市のマンションの住民が「火球」が目撃された時間帯に「ガーン」という音を聞き、玄関前と庭で1つずつ石を見つけ、近くの博物館に連絡したという。

石を分析した国立科学博物館によると、石は重さは63グラムと70グラムで、表面が黒く溶けたような所があり、宇宙から来たことを示す放射線が観測されたことから、隕石であることが分かった。
2つの隕石は、もともとは直径がおよそ6センチほどの1つの塊だったものが2つに割れたとみられ、国立科学博物館は「習志野隕石」として、国際学会に登録を申請するという。

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隕石を分析した国立科学博物館の米田成一理化学グループ長は「火球の映像から地球に落下するまでの軌道が推定され、隕石の元となる小惑星の候補も分かっている世界的にも珍しいケースだ。小惑星を研究するうえで貴重な試料になる」と話している。
以上、NHK参照

今年1月22日、国立天文台は2017年4月29日午前1時ころ、関西で見られた火球の起源が、連星の地球接近小惑星であることが明らかとなったと公表した。
地球接近の連星小惑星「(164121) 2003 YT1」から飛来したもので、小惑星の形成過程や小惑星が母天体である流星群のメカニズム解明が進むほか、天体衝突から地球を守ることにもつながる重要な成果となるという。流星を多地点で観測すると、流星の放射点や軌道要素、対地速度などを算出することができ、流星体の元となった母天体の同定や性質の推定が可能になる。

今回の隕石の起源は、すでに落下軌道から小惑星候補も判明しているといい、隕石も見つかり、より詳しく調査できるものと見られる。

隕石は、2013年までの100年間に607個陸地に落下(年平均6個)しており、陸海3:7から換算し地球に落下したのは推定4000回、毎年400回落下し、火球が見られている計算となる。

なお、落下した隕石の所有権は民法第民法第239条第1項に「所有者のない動産は、所有の意思をもって占有することによって、その所有権を取得する」とあり、土地にめり込んでいない限り、発見者の所有物になる。今回発見した人が所有権を主張したかどうかは不明。隕石もモノによっては超高額で取引されるものもあるが、あまり金銭的な価値はないようだ。

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