アイコン 漫画のような話 仏国鉄 新型列車「TER」幅大きくホームに入れず運行できず


フランス国鉄SNCFが発注した新型列車の車体幅が広すぎて、ホームに入れない駅が多数あることが発覚した。同社などは新型列車に合わせるために、多額をかけてホームの改修を行っている。

新型快速・普通列車の「TER」は、SNCFが150億ユーロ(約2兆円)を投じて発注した。ところが、この列車を走らせるはずだった地方の駅の多くは、ホームの間隔が狭すぎてこの列車が入れないことが分かった。

報道によると、駅のホーム幅などに関する情報は、列車の発注に先立ちフランス鉄道線路事業公社のRFF社からSNCF社に提供していた。(運行は仏国鉄のSNCF、鉄道インフラは駅も含めて公社のRFFが担っている/EUの取り決めで各国分離)

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しかし、この際の計測は比較的新しい駅で行い、ホームとホームの間隔が狭い古い駅については計測を怠ったという。

SNCF社とRFF社の発表によれば、新型列車は今後10年で40%増の乗客増を見込んで発注された。この列車に合わせるために、5000万ユーロ(約70億円)をかけて1300ヶ所の古いホームの改修工事を進めているという。

ホームとレールの間隔が狭ければ、古いホームの駅を通過することもできないだろう。それがなんと1300ヶ所もあるというから、計測しなかったミスは5千万ユーロどころか、導入遅れからの損失にもなっているはずだ。

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[ 2021年11月 4日 ]

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