アイコン 「おくすりパンチ」価格改定のお知らせです。

今朝は私が発案して販売しています「おくすりパンチ」の価格改定のお知らせです。
私とOPAは一心同体ですので、ここにも書かせていただきました。

長文になりますがご容赦下さい。

私はプラスチックで仕方がないとはいえ極力壊れないように作り上げたつもりなのですが、
一年経つとやはり壊れたから再度送ってくださいとの返り注文が入るようになりました。
かなり使い込まれているようでお役に立てていることを非常に喜んでいます。

発売当初より少しでも安く提供させていただこうとギリギリの735円でで販売しておりましたが、
小さな店で不景気の中随分無理をして作り上げたため、
死ぬ気で努力はしているのですが、
このままでは店の経営が立ち行かなくなる恐れがありますので、
はなはだ不本意ではありますが来月一日よりお値段を945円(税込み・送料全国無料)
に値上げさせていただくことにいたしました。何卒ご理解の程よろしくお願い申し上げます。

下記はおくすりパンチを作るに至った経緯と現在までの私の動きです。
私事ですがよろしければご笑納下さい。

******
二年前の1月から話は始まります。
当店はお茶とギフトが中心のお店で、長年、マンションの一階と二階をお借りして両親を
二階に住まわせて住んでおりました。

高齢になった母親は高血圧やら認知症やらで薬を飲む量が増えてきて、錠剤をシートから
出すのも難しくなり、また、飲み忘れや飲み過ぎも出て来ていましたので、
私が管理することにした次第です。

ところがその当時56歳で健康にもまったく問題のない私が錠剤を抜くことがかなり大変な作業だと
思い知らされたのです。

一回や二回なら問題ありませんが、朝昼夕夜の4回を毎日となると本当に苦痛で私でさえ
コロコロ転がしていました。

それで何か方法はないかと色々考えた挙句、板の切れ端で作ったのが「おくすりパンチ」第一号
でした。
この第一号を使い安いように改良を繰り返し、これは困っている方々に喜んでもらえるに違いないと
特許出願して製造しようと決意した次第です。

店は苦しい経営を続けていましたので、可能な限り経費を抑えるために特許出願も弁理士さんに
頼むと一年がかりで成功報酬まで含めて30万円近く掛かるのをインターネット出願で一ヶ月で
クリヤーし、二万円弱で抑えることができました。

その後、製造してもらえそうなプラスチック射出成型ができるメーカーをインターネットで探し、
70件の案内を出し、返事が来た20件から見積りをいただきました。金型代で最高は1千万から
一番安くて300万円までで、当然300万円のメーカーと話をすることになりましたが、
素人にはこれでも随分高いと感じました。

メーカーから挨拶に長崎まで出てくるというのを、Skypeを導入してくれれば握手と名刺交換が
できないだけで無駄だからとお断りしてついに今日まで直接お会いする事もないままです。
正にインターネットがなければおくすりパンチはできなかったと思います。

これに外装費等々の経費等を加えて、現在5百万円ぐらいの出費となっています。

当初、値段設定で医療関係の業者の知り合いや友人のドクターに相談しましたところ、
相場としては1,500円ぐらいから2,000円とのことでした。

しかし、私のお袋の為に作ったのですから、他の困っている方々にも同じように喜んで
いただきたいとの思いが強く、今回、値上げのご案内となりましたが、
半額以下の735円と決めた次第です。お陰で3万個販売しないと元が取れなくなりました。

さらに、通信販売で商品は安くても送料が高いことが無駄で仕方がありませんでしたので、
配送事故の時の保証だけの話しですから、定形外郵便を使って140円で「全国送料無料」とした
次第です。

私の仕事は錠剤を抜く作業で困っている方々にご紹介することがメインとなり、NHKや、TBS、
フジテレビ、ニッポン放送などへDMを出し続けております。

その結果、昨年の9月にNHKの「おはよう日本」でご紹介いただき、3,000件を超す注文が殺到し、
まさに津波に襲われた小船のような状態で、随分とご迷惑をおかけしました。
経費節減のため、当店のホームページも未だに手作りのままでご不便をおかけしています。
ただただ申し訳なく思っております。

しかし、さすがのNHKでもまだほとんどの方が知らないのが現状で、やっと種火が付いたという
感じです。NHKからは、放送後まもなく特集を組みたいとのオファーがあり、これで確実に火が
着くと喜んでいましたが、次点で決定までには至らなかったようです。その後3回オファーがあり、
タダひたすら機会を待ちましたが、採用されないまま一年が過ぎてしまいました。

その間に、更年期障害やら嫁姑の関係やら、店の遣り繰りの負担やら、
おくすりパンチを無理して作ったことも原因の一つなのですが、
昨年30年連れ添った家内が別れたいとの申し出があり、
娘の高校卒業まで待ってもらって今春、卒業と同時に離婚しました。
すべては私の不徳の致すところで責任はすべて私にあります。

その後、二階を返して私はお袋を傍におき、食事の世話から洗濯、掃除と仕事と
この6ヶ月間生き抜いてまいりました。

しかし、今までの仕事量をこなす事は難しいため、現在は規模を縮小しおくすりパンチに集中して
いるところです。
そもそもおくすりパンチをお袋の為に発案したのが運のツキなのですが、本当に困っておられる
方々が日本全国に居られます。
おくすりパンチで喜んでいただけるのですから、一灯照隅、これが私の最後の仕事と決め、
おくすりパンチの存在を隅々までお知らせするまでは何が何でも後へは引かぬ覚悟で頑張っています。

以上が概略なのですが、
このままの売上ではどうも先が心細く、多くのお客様からも値段はもっと高くてもいいのにという
お言葉をいただいておりましたので、苦肉の策として値上げさせていただく事にいたしましました。

とにかく引き続き頑張っていきますが何卒ご理解の程よろしくお願いいたします。

[ 2012年10月16日 ]
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