アイコン 鹿児島県警/取調官を虚偽有印公文書作成容疑で立件へ

鹿児島県警が昨年摘発した暴力団組員による事件で、複数の捜査員が事実とは異なる内容 で被害者の供述調書を作成していたことがわかった。事件の容疑者だった組員はその後、不起訴処分となっている。県警は、身内の捜査官を、虚偽有印公文書作 成容疑などでの立件も視野に調べている。

捜査関係者によると、調書を作成したのは、県警組織犯罪対策課の暴力団担当の警部と捜査員2人の計3人。
この事件の被害者は1回目の事情聴取を受けた際、「容疑者と面識はない」という内容の供述をしたが、その後、「面識があった」と供述内容が変わったとされる。 
ところが、捜査員らは被害者への事情聴取で作成した最初の調書で、「面識があった」と事実とは異なる内容に改ざんしたという。
捜査官は、被害者の供述内容の変遷が明るみに出れば、公判が捜査側に不利に働くことを避けようとしたとみられる。

なお、報道では、事件被害者本人が自らの意思で供述内容を変えたのか、取調官に誘導されて供述を変えたのかについては触れられていないが、検察で不起訴処分になっていることから、後者の可能性が高い。

鹿児島志布志濡れ衣事件と共通するもの
2003年(平成15年)4月13日投開票の鹿児島県議会議員選挙(統一地方選挙)の曽於郡選挙区で当選した中山信一県議会議員の陣営が、曽於郡志布志町(現・志布志市)の集落(7世帯)で、住民に焼酎や現金を配ったとして中山議員やその家族と住民らが公職選挙法違反容疑で逮捕された事件を巡る捜査において、鹿児島県警察が自白の強要や数ヶ月から1年以上にわたる異例の長期勾留などの違法な取り調べを行ったとされる事件。
中山議員の家族なども含め13名が長期にわたり取調べを受け、自白を強要され続け、一部が起訴されたものの裁判では全員無罪となった。
 捜査を陣頭指揮した警部は、中山議員の対抗馬を押していた地元選出の森議員と20年来のお友達、一説では、森議員が警部を動かした張本人とされているが、・・があたったのか森議員はその後交通事故死している。

当事件の捜査員の警部補は、中山陣営からホテル経営者が貰ってもいないのに貰ったのではと強引に言い続け、その挙句、被疑者のホテル内で「お前をそんな息子に育てた覚えはない」「こんな男に娘を嫁にやった覚えはない」「早く正直なじいちゃんになって」と書いた紙を用意し、ホテル経営者に「踏み字」させようとした。
当然、当警部補は、その後、福岡検察庁から特別公務員暴行陵虐罪に問われ、福岡高裁は、懲役10ヶ月・執行猶予3年の有罪判決を言い渡した。

鹿児島は封建的なお上意識がまだ残っており、特に役所そのものが、いつまで経っても変わらない。何でもできると勘違いしている。
当時、志布志の人たちも、当初、これは警察のヤラセと言いながら、何故か、いつの間にか、事実だと言い始めた人たちが多くなっていたことに空恐ろしくさえ感じた。志布志はお上の言いなりなる運命共同体みたいな田舎町なのであろう。筆者はその昔、鹿児島にいたことがあり、そう思った。
 

[ 2013年6月15日 ]
モバイル
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
スポンサード リンク

コメント

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   


PICK UP

↑トップへ

サイト内検索