アイコン 「江戸っ子1号」 耐圧1200気圧のガラス玉開発に成功 「岡本硝子」 世界最深調査へ

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江戸っ子1号東京都葛飾区など下町の町工場チームが開発した深海無人探査機「江戸っ子1号」が、世界で最も深い海底で活躍する日が現実に近づいた。
プロジェクトに参加する「岡本硝子」(東証JQ上場)が19日、カメラなどの撮影機器を収めるガラス球の耐圧性が課題だった水深1万二千メートルの水圧に耐えられるガラス球の開発に成功したと発表した。来年以降の実用化を目指している。
 
葛飾区の「杉野ゴム化学工業所」が旗を振り、中小企業五社で開発した江戸っ子1号は2013年、房総沖の水深7800メートル地点で魚類の撮影に成功した。
3次元ハイビジョンカメラで、これだけ深い海底を撮影するのは世界初の快挙だった。

江戸っ子1号プロジェクトでは「世界最深」の探査を目指して改良に取り組み、世界で最も深い海底はマリアナ海溝チャレンジャー海淵(アメリカ領)で、水深10、911メートルにチャレンジする日も近い。

岡本硝子が新たに開発に成功したガラス球は、直径13インチ(約33センチ)。国立研究開発法人「海洋研究開発機構」の耐圧試験で海底1万2千メートルの水圧に相当する、120メガパスカル(約12百気圧)に耐えられることが認められた。
 
江戸っ子1号は、部品もオール国産化にこだわり、杉野ゴムが東京海洋大と共同開発した世界初の電波を通すゴムなどが使われている。
 岡本硝子は、チャレンジすれば、国内の大企業や海外の中小企業に負けない製品を開発できる。耐圧ガラス球の開発を、厳しい経営を上向きにする起爆剤にしたいとしている。
 

[ 2015年11月20日 ]
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