大型巡視艇2隻をフィリピンに供与へ 中型船10隻すでに供与中
政府は6日、フィリピンの海上警備能力強化を支援するため、全長約90メートルの大型巡視船2隻を供与する方針を固めたと報道されている。
日本が他国に供与する巡視船としては過去最大で、安倍首相が同日午後、訪問先のラオスでフィリピンのドゥテルテ大統領と初めて会談する際、表明する。
南シナ海問題でフィリピンを後押しし、一方的な海洋進出を続ける中国をけん制する狙いがある。
政府関係者によると、政府開発援助(ODA)の円借款で資金を提供し、大型巡視船2隻を日本で建造。日本の海上保安庁にあたるフィリピンの沿岸警備隊に供与する。
政府はこれまで、フィリピンに全長約40メートルの巡視艇10隻の供与を決め、引き渡しを開始しているが、大型巡視船の供与は初めて。
昨年11月の日比首脳会談でアキノ前大統領が大型巡視船供与を要請し、首相が検討する意向を伝えていた。
以上、
ドゥテルテは、オバマ大統領をタガログ語で侮辱し、開催中のASEANでの米比会談をお釈迦にしてしまったが、中国と目先の利益のため和解することも考えられ、当大型巡視船も使用するかどうかどうかわからない。
すでに、日本は比に対し、巡視船10隻も供与開始しており、新造して大型艦を供与しても徒労に終わることも考えられる。
安倍首相は否応なく、巡視船を比に押し付け、南シナ海の巡視活動に当たらせるつもりだろう。どうせ、供与するのならば、機関砲やレーザー砲などを搭載した大型巡視船にして渡せば、それなりに利用するかもしれない。
先般、麻薬組織から地元タバオで爆弾テロにあい、頭に来て、警察に続き、軍隊にも皆殺し許可を与えたが、やりたい放題のドゥテルテである。大統領になってもマニラよりタバオにいる時間が多いという。
気になるのは、中国と会談するため、すでに高官を中国に派遣して段取りにかかってことだ。
中国が和解する懸念がある。中国は比を取り込むため、島嶼の所有は中国のまま、南沙諸島一帯での漁業を共同管理することで合意する可能性がある。その代わり中国は、比から再び米軍を追い出すことを要求するかもしれない。
ワケのわからないドゥテルテ、しかし、今でも国民から80%以上の高い支持率を受けている。
フィリピンと日本のために、共に役立つ供与になってほしいものだ。
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