アイコン 博多道路陥没 埋戻し地盤沈下は当たり前と開き直り  専門家・事前に問題点指摘

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11月8日、博多駅前通利が道路陥没、陥没の約7千㎥を流動化処理土により埋め戻し、15日早朝道路利用再開。26日早朝、陥没現場で最大70ミリ地盤沈下、通行止め、同日、想定内沈下として通行止め解除。

大成建設は、想定の範囲内、8センチを超えてもすぐ路面が壊れるものではない。陥没事故の埋め戻しに用いた「流動化処理土」の重みで、下部の砂層が圧縮され、固まった処理土全体が沈下して表面の路面に波及したとみている。さらなる沈下は、「多少進行する可能性はあるが、今回のような沈下はないと思う」と否定した。

福岡大学の佐藤研一教授(地盤工学)は「埋め戻した道路が沈下するのは当たり前で、車の振動で土砂が締まった可能性がある。地盤が弱くなっている恐れもあり、ボーリング調査での確認が重要」と強調。
(道路陥没で一番売れた先生だが、流動化処理土による埋め戻しに太鼓判を押していた。しかし、今回の発言は、復旧前にはまったく聞かれなかった発言だ)

九州大の樗木武名誉教授(都市計画)は「7センチの沈下は安全性にただちに影響が出る数値ではない。今後も続く可能性は否定できず、場合によっては、地中にセメントの注入などの応急策が必要」と話した。
ほかの専門家は「地盤を再度チェックし、応急策も検討を」と指摘する。
以上、報道より

 埋め戻しが完了し道路利用再開、しかし、予想されたとする今回の沈下、事前に市民に対し一切周知することはなかった。
沈下が内部のどこの部分で発生しているのかも不明だ。ガス管や電線、通信線、下水管、雨水管といったインフラが埋設されている。(今回の沈下では影響は受けていない。ただし、下水管・雨水管のズレなどは不明。遊びを持たせていたのだろうか・・・)

陥没地の約7千立方メートルの埋め戻しは、流動化処理土(再生処理土にセメントを混ぜたもの)をU字型の陥没地に流し込み固め行われた。既存の土壌と固まった流動化処理土の重さが異なれば、固まった埋め戻し土の下には砂礫層部分が1.8~2.0メートルあり、底中心部に重さが集中して加わっていると見られる。地下水の流れ次第では、更なる陥没の可能性は将来に渡って否定できない。

(陥没は、砂礫層に水流があったわけではなく、水分を多く含んだ砂礫が、工事による振動等で一機に液状化し、地下鉄工事中の掘削中のトンネル部分+地下連絡路140m+立坑に至るまでに流れ込んだことにより生じている。

地下水の水位は地域一帯とバランスが取れており、これ以上液状化しても逃げ場がなく、大きな陥没はないと見られる。(工事現場入り口の立坑で確認できる)

ただ、工事を再開し掘削するとなれば、埋め戻しに流動化処理土を使用しており、水分を多く含む薄い砂礫層(2m前後)が耐えられるかどうか、不明な点も多い。安全に工事を進めるには、岩盤に至るまで固めることだろうが・・・。

<工事着手前・工法につき会議で専門家が問題指摘・市は無視>
昨年2月、福岡市交通局で専門家委員会が開催され、専門家の1人が、今回の現場の岩盤はもろい部分もある複雑な地層だとしたうえで、陥没の恐れがあるため地下水の水位に注意すべきだと指摘していた。
これに対し、福岡市側は、過去の工事の実績をもとに、付近の地質や地下水に特異な状況は見られないと説明したが、別の専門家から「亀裂が入ることもあるため、油断せず掘削を進めるよう指摘」を受けていた。
・・・当会議の議事録に収載。
・・・市交通局が税金を使い形式的に開いたものだろう。何故なら、すでにナトム工法ですでに大成JVに発注しており、発注後に工法にも関する問題を取り上げられたら、見積もりのやり直しすら危惧されることになる。問題ないとするしかない。工事発注前のボーリング調査、そのデータ分析も福岡市が事前に行い、ナトム工法での入札を行っている。こうした専門家の意見を踏まえるならば、ボーリングの数を多くする=間隔を狭める必要があったのかもしれない。
ただ、こうした地元専門家の意見を、発注した福岡市交通局は、大成JVに対して、伝えていたかどうかも、今後重要な責任ポイントになる。

<ナトム工法は福岡市が指示>
2013年12月3日WTO方式で入札された工事であるが、そもそもナトム工法でよかったのか? 福岡市は、入札の提案事項に「NATM区間の掘進管理について」という評価点項目として挙げていた。市側に工法の責任はあり、今回の問題は市側に大きな責任があることになり、今後再開される当該区間の地下鉄工事のありようにも影響する。
すでに、水没した掘削用重機類も多額に上ると見られ、工事中のトンネルや連絡路にある約7千㎥を除去するだけでも膨大な費用と危険性も潜む。

 

 

<陥没地の現在の地下構造は次のとおり>

陥没量約7000立方メートル(27×30×深15m・・・U字円錐状)

 

2016118日早朝道路陥没、1113日埋め戻し完了、15日開通

 

層区分

 

地下構造

地下の深さ

間隔

 

砂礫層

GL~岩盤層

16.8m

流動化処理土による埋め戻し層

15.0m

15.0m

 
 
 
 

砂礫層上部

15.0m

1.8m

 

砂礫層下部

16.8m

 

岩盤層

 

現場岩盤上部

16.8m

2.0m

 

現場岩盤下部

18.8m

 

工事空間上下

5.7m

掘削中上部

18.8m

1.3m

 

掘削済上部

20.1m

4.4m

 

掘削済下部

24.5m

 

 

未工事最下部

30.3m

 

 

 

 

・流動化処理土は1日で固まり、土壌の30倍の強度ありとの高島市長の弁。

 

・砂礫層1.82.0mの崩壊が長期間にわたり危惧される。

 

・岩盤層は地下16.8mに平らに存在するという前提で工事は進められている。

 

112_01.jpg

 

<博多駅工区落札業者>

案件名

福岡市地下鉄七隈線博多駅(仮称)工区建設工事

 

(博多2丁目先から博多駅中央街先)

工事内容

延長工事L=279.3m

工事期間

平成25年12月5日~平成31年3月15日まで

落札額

1076,0000,000円(税抜き) 

予定額

1081,0394,000円(税抜き

落札率

99.53%

落札業者

大成・佐藤・森本・三軌・西光JV

 

 

<西工区落札業者>

案件名

福岡市地下鉄七隈線中間駅(仮称)西工区建設工事

 

(春吉3丁目から祇園町先) 

工事内容

工事延長 L=670.9m

工事期間

平成26年3月6日~平成31年3月15日まで

落札額

709,2000,000円(税抜き)

予定額

710,1453,000円(税抜き)

落札率

99.87%

落札業者

大林・熊谷・大本・東田中建設JV

 

 

<東工区落札業者>

案件名

福岡市地下鉄七隈線中間駅(仮称)東工区建設工事

 

(祇園町先から博多駅前2丁目先) 

工事内容

工事延長 L=469.6m

工事期間

平成26年3月6日~平成31年3月15日まで

落札額

406,1506,000円(税抜価格です)

予定額

予定価格と同額(税抜き)

落札率

100.00% ピッタシカンカン!

落札業者

銭高・日本国土・九建JV

天の声の思し召すままに!落札

 

陥没事故に隠された福岡地下鉄工事の落札率100%の奇跡。

利権議員は誰なのか。やはりあの人か・・・

以上、WHOをおちょくるWHO案件。

 

<なんにも、問題ありましぇーん>落札率も今回の沈下も・・・
福岡市長

[ 2016年11月28日 ]
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