アイコン 韓国では、大統領に就任あるいは退任すると必ずや不正疑惑が浮上する。

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一言で言ってしまえば、この民族の宿痾でしょうか。

パククネ

篠原 章
https://www.facebook.com/akira.shinohara1?fref=nf&pnref=story.unseen-section

すでにメディアやネットで話題になっていることですが、韓国では、大統領に就任あるいは退任すると必ずや不正疑惑が浮上し、親族、側近、友人などが次々逮捕されています。韓国が軍政国家から民主的な国家になったのは、1988年に(軍人出身とはいえ)盧泰愚大統領の選出されて以後のこと。まだ28年しか経っていないという言い方もできますが、もう28年も経ったとも言えます。
そこで、歴代大統領下の政変、不正をリスト化してみました。( )内は大統領在任期間です。
1.李承晩(1948-60)不正選挙などにより60年4月に失脚。米国に亡命。
2.尹潽善(1960-62)就任1年未満で軍部によるクーデターが成功。クーデター後も形式的には大統領を務める。
3.朴正煕(1963-79)61年、クーデターにより政権掌握。63年大統領就任。79年10月26日、暗殺さる。
4.崔圭夏(1979-80)全斗煥・盧泰愚らによるクーデターにより辞任。「不正疑惑」は見あたらない。
5.全斗煥(1980-88)クーデターによる政権掌握。光州事件等で退任後に死刑判決(後に無期懲役→特赦)。
6.盧泰愚(1988-93)不正蓄財などにより退任後に懲役刑(後に特赦)。
7.金泳三(1993-98)「小統領」とあだ名され、父の威を借りて権勢をふるった次男が不正で懲役刑。
8.金大中(1998-03)朴正煕の政敵として暗殺未遂、誘拐、逮捕を経験。全政権下で逮捕・死刑判決(後に無期懲役に減刑され米国に追放)。紆余曲折を経て大統領に就任。一部財閥との癒着が問題視される。3人の息子が不正関与で逮捕・起訴される。
9.盧武鉉(2003-08)2004年、国会の弾劾訴追により大統領権限停止。弾劾訴追の棄却により職務に復帰。退任後、「烽下(ボンハ)大君」と呼ばれた実兄(烽下は出身地)が各種不正に関与し懲役刑。本人も捜査を受け自殺。
10.李明博(2008-13)「迎浦(ヨンポ=迎日・浦項)大君」といわれた実兄が不正疑惑で逮捕・起訴(裁判中)。本人も不正に関わったとの疑惑をもたれている。
全斗煥のように「死刑判決」を受けた元大統領もいるし、盧武鉉のように不正疑惑を恥じて自殺した元大統領もいます。ちょっと違いますが、金大中は大統領になる前、暗殺や誘拐を経験しただけでなく、何度も逮捕され、死刑判決まで受けています。その金大中も「不正疑惑」から自由ではありませんでした。
多くの場合、新大統領が前大統領の疑惑を追及するかたちになっていますが、前大統領の利権を解体し、新大統領が利権を再構成しているように見えます。しかしながら、その新大統領もその次の大統領にやられてしまうわけです。「いや、大統領はあまり関係なくて、日本と違って司法が頑張ってるんだ」という評価もありますが、不正追及に熱心な韓国紙『ハンギョレ』をよく読むと、検察官や裁判官も特定の有力政治家に「タグ付け」(系列化)されているケースが多いことに驚きます。「制度の私物化があたりまえ」という構造的な問題があるのでしょう。その構造にメスを入れない限り、同じことが繰り返される気がします。

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[ 2016年12月 9日 ]

 

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