アイコン 宮古海峡は国際海峡ではありません

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農と島のありんくりん
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移り変わる自然、移り変わる世情の中で、真実らしきものを探求する
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昨日の3ツの仮面を持つストーカー男(※)こと「山本」に、皆さまシカとして頂いてありがとうございます。

※追記 「いつもはロム専」さんから貴重な情報をいただきました。ありがとうございます。

改正ストーカー規制法施行

ITmedia ニュース

「Twitterのリプライやブログのコメント欄などに執ようにメッセージを送るなど、ネット上の“付きまとい”を新たに規制対象にした改正ストーカー規制法が1月3日、施行された。ストーカー行為の罰則の強化なども盛り込んだ。(略)

被害者が告訴しなくても起訴できる非親告罪に変更。ストーカー行為の罰則は、懲役6月以下、罰金50万円以下から、1年以下、100万円以下に引き上げた。」

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1701/05/news041.html

あのてのしたり顔の阿呆には、無視するのがいちばん効くようですが、今回のような異常性がみられるケースには法的措置も考慮せねばなくなるかもしれません。
さて、一点だけ補足しておきます。

いまや、中国艦隊と軍用機の出入り口の観がある宮古海峡が、「国際海峡」だとよく誤解されていますが、違います。

まずは「国際海峡」を押さえておきましょう。
国際海洋法条約によって、以下のように定義されています。

国際海峡 - Wikipedia

「国際海峡とは、国連海洋法条約によって定義された国際航行を定められた範囲で自由に行える海峡のことである。」

一種の公海であると考えてよいでしょう。
宮古海峡は、国際海峡に指定してされていません。

海上保安庁 特定海域http://www1.kaiho.mlit.go.jp/JODC/ryokai/tokutei/tokutei.html

日本の領海基線から12海里以内で、国際海峡に相当する「特定海域」は5箇所です。
・ 宗谷海峡 (北海道と樺太の間)
・ 津軽海峡
・ 対馬海峡東水道 (狭義の対馬海峡)
・ 対馬海峡西水道 (対馬と朝鮮半島の間、朝鮮海峡とも言う)
・ 大隅海峡
では、宮古海峡はなんなのでしょうか。公海?領海?
いえ、どちらも違います。宮古海峡は、日本のEEZ(排他的経済水域)です。

排他的経済水域 - Wikipedia
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EEZはその名に「経済水域」と入っていることからも明らかなように、経済上の排他的主権を行使し得る海域です。

主権はわが国にありますから、宮古海峡のようなEEZ(Exclusive Economic Zone/EEZ)内では、他国に対して沿岸国が様々な許認可権を有しています。

たとえば中国のような非沿岸国がここに人口島を作って軍事基地にしようと考えても、日本に許認可権がありますから、「申請して下さいね」という事になります。

また、海洋調査と称して海軍や海警の調査船が測量に来ても、これも拒否する権利はわが国にあります。

認可をうけないで不法行為をすれば、排除する権限はわが国にあります。

ただし、軍艦を含む非沿岸国の船舶が通行することは可能です。
EEZが定めた経済的主権の外にあるからです。


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http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS25H1U_V21C16...

ちなみに有事においては、この海域は海底に係留し、スクリュー音で敵味方を識別して、発射後は魚雷として目標に向かう米軍と自衛隊の機雷で封鎖されます。

※ 追記 機雷の機種を特定しましたが、機雷一般について欄外に追加情報を書きました。
また、宮古島には12式地対艦誘導弾(射程200km)と88式地対艦誘導弾(射程150km)が配備される予定ですので、今回のように空母艦隊が無理に通過しようとすれば、上からは対艦ミサイル、下からはキャプター機雷で攻撃を浴びることになります。

中国海軍さん、自殺行為ですので、お止めになったほうが無難だと忠告しておきます。
今回パッチモン空母「遼寧」が通過した際に、空自がスクランブルをかけましたが、これは日本の防空識別圏(Air Defense Identification Zone/ ADIZ)に艦載ヘリが入っていたからです。

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いちおうこれも押さえておきましょう。

「防空識別圏では、常時防空監視が行われ、(通常は)強制力はないが、あらかじめ飛行計画を提出せずここに進入する航空機には識別と証明を求める。さらに領空侵犯の危険がある航空機に対しては軍事的予防措置などを行使することもある。」

防空識別圏 - Wikipedia

これもよく誤解されますが、いわゆる「領空」ではありません。
世界で一番混同しているのは中国です。

彼らはADIZに許可なく侵入すれば撃墜すると言い出しました。おいおい、それは「領空」です。

知らなかったでは済みませんから、あえて国際法を無視しているのでしょう。
その上、勝手に周辺国のADIZに重なる空域を設定して、尖閣上空は我らが中国様のものだぞよ、と宣言しています。

ですから、尖閣周辺空域に空自がスクランブルをかけると、中国機は有り難くも「貴機は中国領空を侵犯している。即刻退去しなさい」とのたまうのだそうです。
盗人猛々しいですね。

その上、空自機に対して後ろを取り、火器管制装置のレーダーでロックオンするのですから、ほんとうにこの国は戦争を起こしたいのかと思います。
関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/post-9e33.html

それはさておき、そもそも国際海峡は沿岸国の立法裁量権に属する事柄ですから、するもしないもわが国か所定の手続きで法規改正すれば、他国は文句をつけられません。

さきほど日本か設定している国際海峡5カ所も、ロシアとの緊張が高まれば、わが国が法規改正しうるとは言えます。

判断は国際社会との絡みですから、あくまでも法理論的にはですが。

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ところで、翁長さんは新年早々、「オール沖縄」の平常運行に戻ったようです。

それを伝える琉球人民日報、もとい琉球新報です。

「翁長雄志知事は5日夜、名護市安部海岸で墜落した米海兵隊輸送機MV22オスプレイの空中給油訓練が6日から再開されると防衛省が発表したことを受けて県庁で会見し「県民に寄り添うと言いながら米軍の要求を最優先する政府の姿勢は信頼関係を大きく損ねるもので、強い憤りを感じる」と政府姿勢を批判した。重ねてオスプレイの配備撤回を改めて働き掛ける意向を強調した。」

(2017年1月5日)http://ryukyushimpo.jp/news/entry-422680.html
中国の空母艦隊が自分が知事をしている県内を通過したときは、ピタリと静まり返り、同盟国のオスプレイが空中給油訓練再開したら、「強い憤りを感じる」そうです(苦笑)。

どっちを向いて政治をしているのかハッキリわかって、分かりやすくていいですね。
なにやら米国に行きたいとのこと。公費を使ってなにしに行くのでしょうか。

翁長も承知でしょうか、トランプ政権は「オール沖縄」が大嫌いな海兵隊将官が2名も入閣しています。

国防長官にマティス元海兵隊大将、国土安全保障長官にケリー元海兵隊大将です。
その上、国家安全保障担当大統領補佐官に対中強硬派のフリン元陸軍中将、国家通商会議にこれまた対中強硬派で有名なナヴァロを任命しました。

辺野古は海兵隊基地の移設ですから、国防長官事案でしょうね。

20日の大統領就任式前に行って国務省や国防総省の官吏と面談できても、彼らはスイングドアよろしく数日以内にワシントンから叩き出される運命にあります。

こんな連中と話してもなんの意味もありませんし、第一身の振り方で忙しくて面談すらかなわないでしょうね。

就任式典以後なら、ひょっとしてマティス元海兵隊大将自身がお出迎えしていただけるかもしれません。

たっぷりと翁長氏持論の、海兵隊のオスプレイがいかに殺人機なのか、海兵隊の辺野古移設にいかに県民の反対しているのか、海兵隊がいかに血に飢えた凶暴集団なのか、海兵隊の(←しつこい)高江のヘリパッド建設がいかに非道なのかを、たっぷりとこの元海兵隊大将にお話下さいね。
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海上自衛隊掃海業務支援隊
■追記
機雷は沿岸や航路を封鎖するときによく用いられる古典的兵器です。特に狭隘な海峡封鎖にはかならず用いられます。

機雷には様々な種類があります。設置状態で分けると、4種類です。
・海底に沈める「沈底機雷」、
・アンカーを海底に沈めて係維索(ケーブル)で機雷缶を係留する「係維機雷」
・アンカーを海底に沈めて短い係維索で敷設され、目標を感知すると、浮力またはロケット推進などで上昇し、所定の深度で起爆する「短係止機雷」
・海面または海中を漂う「浮遊機雷」

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[ 2017年1月 7日 ]

 

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