韓国の新コロナの発生件数は2日現在で1万件を超えた。ただ、日々の発生件数のピークは2月28日の819件、現在感染者数は3月11日の7,470件から減少し続け、4月2日現在3,867人となっている。
世界各国も韓国を見倣い、徹底した感染検査を最重点に置き、少しでも感染疑念があれば検査するスタイルをとっている。しかし、感染者の急増により、医療崩壊を招き、死者の急増を伴う荒療治となっている。欧米では、医療体制も平行して体制を整える必要があるが、現実の感染者増に医療がパニックになっているのが現状のようだ。
欧米の発生源は主に教会があり、分派や新興宗教も多く、礼拝禁止令が遅れたことに最大の問題が起因している。韓国も「新天地イエス会」が爆発的感染拡大(5175人)だった。
この大感染で発生地のテグ市は、医療崩壊寸前まで行ったが持ちこたえ、今では全体で体制を整えている。
韓国当局は、持ち前の検査力を武器に、出る釘をシラミ潰しに検査を行い、感染者の隔離を最優先させている。
信者26万人を健康調査も含め全員検査し、「新天地」の感染拡大を食い止めた経験が生かされ、今では余裕ができ、全国のコールセンター、全国の高齢者用療養病院、老健施設、福祉施設などの入所者や職員らを順次、全員感染検査を実施している。
ただ、潜在的な感染者が水面下にいるソウル都市圏では、人口も2500万人が暮らし、外国人滞在者、不法外国人滞在者も多く、小規模集団感染がまだあちこちで生じ続けている。
「新天地」の感染拡大の危機感が、韓国民に直接的に与えた影響は計り知れず、総体として感染拡大を食い止める役割を果たしたともいえる。
WHOや中国医師たちが発表したように、
新コロナ防疫は、「擬似者早期発見」⇒「即感染検査」⇒「感染者即隔離」しかない。
日本はどう転んでしまったのか、濃厚接触者さえ検査せず、健康観察処置をとり、市民は町医者しか診察させないようにしておきながら、町医者が検査を要求しても国の機関が検査のハードルを異常に高くして、検査を受けさせず、いろいろな兆候があり、4日以上発熱が続けばやっと感染検査をしてやっている国である。
20代の感染率が高い東京都の感染検査基準
https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/flow
何を勘違いしたのか、4日以上発熱が続けば、すでに中症患者、長期入院が必要となるリスクが大きく、自ら医療崩壊の行為を招いている。
一方、韓国は、医療パニック対策から、感染検査を感染リスクが高い建物検査ではなく、ドライブスルー型で実施し、兆候がある人たちには無料で全員検査している。濃厚接触者など限りなく全員感染検査を実施、結果、無症状感染者や軽症感染者は、国の機関や民間に個室を持つ研修所などの施設を強制的に開放させ、隔離所として使用し、病室を埋めない方策も採っている。
当施設には医師や看護師を付け、レントゲン車も配備し、肺炎による容態変化にも対応している。
日本政府は、感染拡大を遅らせる方法を採用し、遅れて今となり感染があちこちで急拡大している。しかし、遅らせたにもかかわらず、来たる感染拡大期を何も想定せず、対策を採らずやり過ごし、行き当たりばったりの対策をとり続け、今になって大慌てしている。やっと、アパホテルが政府から協力を求められ対応すると表明しているが・・・。
医療パニックを起こさないために韓国では、高齢者用療養病院の全数検査に取り掛かった矢先、テグ市で集団感染病院が多発、1ヶ所で2百数十人の感染者を出した病院建物もある。
入院患者は持病持ちの高齢者たちであり、重症化確率も高くなり、それに医療関係者も多く感染、地域の医療崩壊を招くおそれもあり、当局は全国で緊急検査に入っている。
韓国は総じて感染は終息傾向にあるといえる。それはやはり「新天地イエス会」対応にあったと見られる。
日本は、未発症や発症感染者を水面下で多くを抱えてしまった結果、あちこちで火山が噴き出しており、これからが本番となる。それは国の政策であり、国民は従うしかない。
ただ、全国に数多ある老健施設・老人が多く入院する病院はすべてを隔離対応させなければ、高齢者を危機に陥れるとともに、医療崩壊を招く最大の原因となる。
為政者にはいつものスピード感を持って対応してもらいたいものだ。
日本は拡大スパイラル期に入っており、時間の猶予はない。
韓国の感染を他山の火と見ず、学ぶべき点はいくらでも学び、専門家会議とか諮問会議とかの権威などは捨て去り、真似すべきところ真似、新コロナ対策をとる必要があろう。すでに専門家会議の言うことをいちいち聞いていてはラチがあかない事象ばかりになってきている。
スクロール→
韓国の感染検査数
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4月2日までのデータ
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累計検査数
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443,273
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検査中
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18,908
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判定済
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424,365
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うち陽性者
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10,062
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2.4%
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うち隔離中
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3,867
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38.4%
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うち死者
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174
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1.7%
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うち隔離解除者
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6,021
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59.8%
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うち検査陰性者
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414,303
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97.6%
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<感染死は50代から増加>
スクロール→
韓国感染者1万人の分析
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感染者数
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死亡者数
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致死率
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年代別
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感染者
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構成比
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死亡者
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構成
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80代超
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456
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4.53%
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86
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49.4%
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18.86%
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70-79
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668
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6.64%
|
49
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28.2%
|
7.34%
|
60-69
|
1,266
|
12.58%
|
24
|
13.8%
|
1.90%
|
50-59
|
1,887
|
18.75%
|
12
|
6.9%
|
0.64%
|
40-49
|
1,350
|
13.42%
|
2
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1.2%
|
0.15%
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30-39
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1,052
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10.46%
|
1
|
0.6%
|
0.10%
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20-29
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2,734
|
27.17%
|
0
|
0.0%
|
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10~19
|
528
|
5.25%
|
0
|
0.0%
|
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0-9
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121
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1.20%
|
0
|
0.0%
|
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合計
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10,062
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100.00%
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174
|
100.0%
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1.73%
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↓韓国の4月2日の感染者発生数は86人、累計で10,062件。
↓日本の4月3日感染者発生数は353人、累計で3,129人。
<入国者の管理>
韓国のこれまでに入国者の感染者は647人、うち韓国人の入国者の感染者は535人(92%)、外国人52人。
韓国では疑いのある入国者を感染検査し、その他は2週間自己隔離させている。自己隔離は一定の居所に滞在し、許可なく別の場所へは移動できない。居所が決定していない外国人は隔離施設に2週間滞在させている。
こうした入国者は、すべて専用アプリをダウンロードさせ、日々、健康状態を報告させている。違反者には罰則や強制送還措置がとられている。
日本でも全国のあちこちで日本人帰国者が発症し、感染されたりもしている。京都では学生の卒業旅行帰国者を基点に集団感染が連鎖して大集団感染となっている。国がフラフラして徹底した2週間自己隔離を、自国民さえ強制しなかったことによるもの。
韓国でも分かるように入国者の感染者は圧倒的に自国民の帰国者が多い。
海外でも感染が拡大して渡航制限も出し、今になって入国禁止や入国制限をやっても遅すぎる感は歪めない。政策の結果は常についてまわる。