アイコン 抗体検査による感染者推計 東京は165倍67万人/神戸は600倍4.1万人

Posted:[ 2020年5月 3日 ]

神戸市立医療センター中央市民病院の研究チームは5月2日、4月7日までの8日間に外来を受診した患者1000人の血液を検査したところ、3.3%が新型コロナウイルスに感染したことを示す抗体を持っていたと発表した。
感染後しばらくしてできるIgG抗体が33人から検出された。
救急外来や発熱外来を受診した患者は対象除外。

152万人都市の神戸市全体の性別や年齢の分布で調整して計算すると、4月7日の緊急事態宣言が出る前に、既に2.7%に当たる約4万1千人に感染歴があったことになるという。

神戸市の4月7日までのPCR検査による感染者数は累計68人、約4万1千人は600倍となる。4月30日現在の神戸市の公表感染者数は256人とその後の増加に繋がっている。

東京では感染症に詳しい久住英二医師が、都内でウイルス抗体検査をしたところ、一般市民の4.8%、医療従事者の9.1%が陽性(抗体あり)で、過去に感染していたことが分かった。

検査は、久住医師が理事長を務める新宿区と立川市のクリニックで4月21~28日に実施した。
HPで検査希望者を募り、20~80歳の男性123人、女性79を検査した。



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このうち1ヶ月以内に発熱のあった人は52人、同居者で感染者がいる人は2人、PCR検査を受診したことがある人は9人。PCR検査で陽性反応だった1人も含んでいる。
検査結果では、一般市民の147人の4.8%にあたる7人が陽性、医療従事者55人のうち9.1%の5人が陽性だった。

市民・医療従事者を合計した202人全体では5.9%の12人(男女とも6人)が陽性だった。以前のPCR検査で陰性とされたが、抗体検査で陽性だった人もいた。
検査対象者数が少ないが参考にはなる。

1395万人の東京都、4.8%を適用すれば約67万人が感染していたことになる。
4月28日の東京都の累計感染者数は4059人、165倍に当たる。

一方、慶応大学病院では院内感染を防止するため、新コロナ以外での入院予定患者に対して、事前にPCR検査を実施している。その結果を次のとおり報告している。
4月6日~12日   0/97・・・0%
4月13日~19日  5/67・・・7.46%
4月20日~26日  2/60・・・3.33%
4月27日~30日  0/34・・・0%
となっている。(4月7日からの緊急事態宣言効果が現れているようだ)

ただ、抗体検査は過去にさかのぼり感染したかどうかをする検査であり、PCR検査は現在感染しているかどうかの検査の違いがある。

抗体検査は欧米ですでに実施されている。
公表されている感染爆発地の米NY州(人口:1950万人)が、4月22日以降に行った7500人を対象とした検査では14.9%に抗体が検出されたとクオモ知事が4月27日に発表している。

カルフォルニア州西部のシリコンバレーのあるサンタクララ郡(人口:178万人)におけるスタンフォード大が行った3300人を対象とした4月はじめの抗体検査では、推計で2.5%~4.2%が感染していると公表している。当時の公表された感染者数の50~85倍に達すると発表した。

同州のロサンゼルス郡(人口:994万人/同州最大の人口)と南カルフォルニア大が共同した1000人を対象に4月11日と12日に行った検査では、4.1%がすでに抗体を有していたと発表した。当時の同郡の感染者数は約8000人、同大では22万~44万人がすでに感染していた可能性があると発表した。南カルフォルニア大では継続して検査を実施するとしている。


スクロール→

5月2日の米国の新コロナ感染状況

 

全米

うちNY

うちカルフォルニア州

感染者数

1,157,421

319,213

52,652

前日比

26,391

3,991

877

死亡者数

67,248

24,368

2,141

前日比

1,495

299

30

隔離解除者数

160,552

50,567

3,908

同率

13.9%

15.8%

7.4%

現在感染者数

929,621

244,278

46,603

同率

80.3%

76.5%

88.5%

PCR感染検査数

6,914,675

959,017

654,985

百万人当り

20,890

48,883

16,731

3月3日時点のアメリカの感染者数は42人、日本は274人だった。

 

日本も日赤の献血を利用した大規模に抗体検査を実施するとしているが、なかなか・・・。

こうした感染者数の実態に対し、国民は東京でさえ残る90%以上は未感染者であり、感染リスクを抱えており、緊急事態制限を欧米諸国の外出禁止命令と同意義とし、外出を自粛する必要がある。

中小企業には営業利益の6割なり7割を補償して半強制して休業させるべきだろう。特に13都道府県には、外出自粛の強化とそうした補償により美容室含め休業させるべきだ。生活のためのスーパーやコンビニは必要だが、ほかは例外を設けてはならぬ。

緊急事態宣言の延長とともに、必ず、PCR感染検査の大規模増加を実施してもらいたいものだ。 「為せば成る 為さねば成らぬ 何事も 成らぬは人の 為さぬなりけり」・・・鷹山

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