7月以降、東京起点に瞬く間に全国へ拡大してしまった新コロナウイルス、「東京・埼玉型」は変異により、重症化しにくいタイプに変貌したと見る記事もあるが無謀。
一次感染を通じて、重症化しやすい心臓や腎臓、肺などの基礎疾患を持つ既往症の患者が入院する病院施設や高齢者施設の新コロナに対する防疫力が一次から格段に増し、また、国民も会合の自粛など高齢者に対する姿勢も大きく変化していることにある。
さらに、厚労省の富士山より高かったPCR感染検査基準が撤廃され、自治体に任されたことから、それまで多くの重症化した感染高齢者が病院に運び込まれていたが、軽症や中等症での病院受け入れが多くなり、病院側の治療体制が機能し出したことにある。
それでも、緊急事態宣言効果で7月10日現在31人まで減少した重症患者数は、日々の感染数が大幅に増加していることもあり、おおよそ1ヶ月後の8月12日には177人まで急増している。それに伴い死者数も再び増加している。
感染者の重症化の増加は感染者増から2週間以上遅れでやってくることから、このまま感染者が増加すれば、比例して重症者も多くなり、最近の重症者の急増ぶりからして医療パニックは目に見えている。(見ないのは官邸と厚労省)
病院や高齢者施設の強化された防疫能力も新コロナウイルスに取り囲まれる状態に陥りつつあり、限界も近い。全国で見ればすでに病院や高齢者施設での集団感染も多くなってきている。
日本の感染者数は法規制なしでは連休ごとに増加してきた。
(休校要請の延長なし発言で迎えた)3月20日からの3連休、
(GOTOトラベルキャンペーンで迎えた)7月23日からの4連休、
その後、それぞれ発症期間の4日前後を経て感染が急拡大している。
お盆は国民の多くが自ら帰省を自粛しているが、一方で、街中の人出や道路の車両通行量も多くなっている。箱根や嵐山などの観光地の昼間は特に人出が多くなっているようだ。
お盆後の感染者数はどうだろうか心配される。
スクロール→
新コロナ 重症者推移
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5月1日
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7月10日
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7月31日
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8月12日
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累計感染者数
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5,670
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22,719
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34,372
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20,210
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当日感染者数
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189
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357
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1,305
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701
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累計死亡者数
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432
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982
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1,006
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1,059
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その間の死者数
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550
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24
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53
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現在重症者数
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328
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31
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87
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177
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その間の重症数
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-297
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56
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90
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・5月1日は一次のピーク重症者数
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・7月16日は重症者数が3月13日の32人以降の最少日
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・その間の重症数は単純な差し引きによるもの。
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