神奈川県で4日89人が新型コロナウイルスに感染したことが確認された。一日あたりの県内の感染者数がこれまで最も多かった先月30日と4月11日の76人を上回り、過去最多となった。
4月11日は、4月7日の緊急事態宣言の発令を受け、外出自粛要請により、その後、発生は急減した。4月11日はそれ以前に感染した人たちが発症して検査を受けた感染者数。
8月4日はどうだろうか。
現在、お願いだけで何の対策もない。政府は緊急事態宣言の発令は眼中にない。
感染拡大を食い止める唯一の方法は、感染検査を最大化させ、感染者を可能な限り見つけ出し、人に感染させないように隔離する方法しかない。
神奈川県はどうだろうか。
全国・都道府県で唯一、陽性率が2ケタ台(厚労相発表値)であり、感染検査を増加させていない実態が浮かび上がってくる。
これでは、街中の無自覚の感染者が連鎖して水面下で感染拡大させ続け、尾身指標の3段階・4段階へまっしぐらに進むことになる。
知事は元アナウンサーらしく、神奈川方式を打ち出し、新コロナに積極的に対応しているような見てくれはよいが、防疫面では落第点なのだろうか。
なお、神奈川県は、感染検査数を「監視体制」という項目で発表しているが、抗原検査分も入れており、また医療機関分もあり、検査は入院感染者の解除時などでもPCR検査を行うことから、新たな感染者や疑いのある人などに対する検査とは異なってくる。こうしたことから、当記事では採用していない。入院患者については一人に付き何回もPCR検査をすることもある。
また、「県内の最新感染動向」でも検査実施人数のグラフがあるが、日々の陽性者数とグラフの陽性者数とでは大きな隔たりがあり、採用できるものではない(保険適用分は除外しているとしているが、保険適用分の検査での陽性者が多いことになる)。
ということで、厚労省の発表値において記事を作成している。
横浜市:859万人、神奈川県:922万人
8月3日現在の神奈川県
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8月4日発表分
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累計感染者数
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2,750
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現在感染者数
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428
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現在感染率
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15.6%
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入院
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173
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うち重症
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11
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施設隔離
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140
|
自宅隔離
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115
|
死亡
|
99
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致死率
|
3.6%
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隔離解除者
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2,223
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8月1日までの感染検査数
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厚労省発表分
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累計感染者数
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2,542
|
累計検査数
|
18,126
|
陽性率
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14.0%
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直近1週間の発生状況
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7月29日
|
70
|
7月30日
|
76
|
7月31日
|
53
|
8月1日
|
58
|
8月2日
|
72
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8月3日
|
48
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8月4日
|
89
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神奈川県
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8月3日までの市町村別感染者数
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横浜市
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1,119
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川崎市
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613
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小計
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1,732
|
占有率
|
65.0%
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相模原市
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167
|
藤沢市
|
138
|
横須賀市
|
88
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大和市
|
78
|
小田原市
|
65
|
茅ヶ崎市
|
62
|
鎌倉市
|
52
|
小計
|
650
|
占有率
|
24.4%
|
その他
|
281
|
累計感染者数
|
2,663
|
横浜市
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8月4日発表分
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累計感染者数
|
1,141
|
現在感染者数
|
211
|
現在感染率
|
18.5%
|
軽症
|
168
|
中等症
|
12
|
重症
|
3
|
無症状
|
28
|
調整中
|
0
|
死亡
|
46
|
致死率
|
4.0%
|
隔離解除者
|
884
|
直近1週間の発生状況
|
7月29日
|
41
|
7月30日
|
40
|
7月31日
|
23
|
8月1日
|
33
|
8月2日
|
22
|
8月3日
|
13
|
8月4日
|
46
|
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