半導体設計の英アームは24日、 IoTプラットフォーム部門とデータ部門を独立した事業として維持する方針を示し、ソフトバンクグループにスピンオフする従来の計画を中止した。
アームは発表資料で「さらなる精査を経て、IoTプラットフォーム部門とデータ部門がそれぞれ独自の損益計算書を持ち、営業上の混乱が少ないアーム傘下で独立した事業として経営することで同じ利益を実現できると判断した」と説明した。
IoT(モノのインターネット)グループは、ネットにつながる多数の新しい機器からの情報管理を拡充するアームの重要なイニシアチブだったが、同社内では半導体設計開発とライセンシングという主力事業に次ぐ位置づけだった。
アームは以前、データおよびデバイス管理の事業を親会社ソフトバンクGに移管し、主力の半導体事業に注力する計画を発表していた。
2016年にアームを320億ドル(現在のレートで約3兆3900億円)で買収したソフトバンクGはアーム売却を検討しているとブルームバーグ・ニュースは報じていた。
コンピューターグラフィックス(CG)用半導体メーカーのエヌビディアは、アーム買収に向けて交渉中。
以上、