アイコン キオクシア 四日市半導体工場に同社最大の新棟建設 1兆円投資

Posted:[ 2020年10月29日 ]

東芝の粉飾決算の後始末により独立した半導体メーカーのキオクシアは、需要拡大が見込まれる記憶用の半導体「NAND型フラッシュメモリー」を増産するため、三重県四日市市の工場に新たな製造棟をする。
発表によると、東芝から独立した半導体メーカーのキオクシアは、需要の拡大が見込まれる記憶用の
投資額は発表されていないがも1兆円規模に上ると見られ、1階部分の面積は約4万平方メートルと、この工場の中では最も大きな規模になるという。
工事は2期に分けて行われ、1期目の工事は来春に着工して再来年の春に完成予定。
「NAND型フラッシュメモリー」をめぐっては、高速・大容量の通信規格5Gの今後の普及にともなってスマートフォンやデータセンターなどで需要が拡大すると見込まれ、激しい開発競争が繰り広げられている。

キオクシアとしては多くのデータを記録できる最先端の製品を量産することで韓国や中国などの海外メーカーに対抗するねらいがある。



スポンサーリンク

東芝からNAND製造技術を盗んだSKハイニックスは、米IntelのNANDとSSDの製造部門(中国大連工場)を約9500億円で買収すると発表している(東芝はSKハイニックスとその後200億円という安さで和解している)。

英調査会社オムディアによると、NAND型フラッシュメモリー市場の2019年のシェアはサムスンが35.9%で1位、キオクシアが19.0%、SKハイニックスが9.9%、インテルが9.5%となっている。買収後はSKハイニックスが2位になる。また、インテルが強みとする企業向けSSD部門も買収することから、サムスンを超え世界1位に立つ見通し。

SKハイニックスは、キオクシアが上場時点で15%の株を購入する権利を得て、キオクシアの買収の一員になっている。
キオクシアHDの株主構成
BCPE Pangea Cayman, L.P. 49.9%
東芝 40.2%
HOYA 9.9%

↓SOX半導体指数
今年3月の安値1250ポイントから現在は1000ポイント上昇し2250ポイントあたりまで上昇している(10月は一時2450ポイントまで上昇していた。新コロナの欧米の感染拡大で最近少し下落している)。
半導体はどんなに逆立ちしても増加するしかない電子産業の環境になっている。

1029_03.jpg

 


スポンサーリンク

HTML Comment Box is loading comments...



※記事の削除等は問合せにて。

 




スポンサーリンク

 


スポンサーリンク