国交省が26日発表した2021年1月の住宅の着工戸数は前年▲3.1%減の58,488戸となった。十問住宅は6.2%増と堅調に推移し、首都圏で大幅に伸びた分譲マンションは68.9%と大幅増になったが、賃貸マンション等貸家が▲18.0%減となり、全体では3.1%減となった。
1.総戸数
○新設住宅着工戸数は前年同月比▲3.1%減の58,448戸となり、19ヶ月連続の減少となった。
2.利用関係別戸数
①持家=注文住宅
持家は6.4%増の19,200戸となり、3ヶ月連続増
②貸家=貸家+アパート+賃貸マンション等
○貸家は▲18.0%減の19,794戸となり、29ヶ月連続減、ここにきて減少率も大きくなっている。
③分譲住宅
○分譲住宅は6.9%増の19,089戸となり、15ヶ月ぶりに増加した。
・うち分譲マンションは29.3%増の8,775戸となり、先月の減少から再びの増加している。建築中のマンション販売が新コロナの影響で着工のタイミングを計っていたデベロッパーがワクチン認可も始まり、万を辞して着工に入ったものと見られる。
特に首都圏の東京都(35.7%増の3,046戸)と神奈川県(454.0%増の1,518戸)で急増している。
・うち戸建分譲住宅は▲6.1%減の10,213戸となり、14ヶ月連続減となっている。
戸建注文住宅が回復傾向にある中、分譲戸建住宅が低迷し続けている。土地価格が上がり、販売価格に魅力がなくなったのか、敵地の土地がなくなってきたのかは不明。
3.地域別戸数
○首都圏
総戸数は前年同月比6.6%増の22,861戸
持家は13.9%増の4,527戸
貸家は▲8.1%減の8,855戸
分譲住宅は21.0%増の9,439戸
うち分譲マンションは68.9%増の5,177戸
うち戸建分譲住宅は▲9.9%減の4,189戸
○中部圏
総戸数は▲13.2%減の6,929戸
持家は▲3.8%減の2,985戸
貸家は▲26.1%減の2,003戸
分譲住宅は▲17.3%減の1,801戸
うち分譲マンションは▲21.9%減の552戸
うち戸建分譲住宅は▲14.1%減の1,249戸
○近畿圏
総戸数は▲10.6%減の8,720戸
持家は9.6%増の2,565戸
貸家は▲26.0%減の3,011戸
分譲住宅は▲6.4%減の3,094戸
うち分譲マンションは▲13.5%減の1,425戸
うち戸建分譲住宅は4.2%増の1,663戸
○その他地域
総戸数は▲5.8%減の19,938戸
持家は5.8%増の9,173戸
貸家は▲23.4%減の5,925戸
分譲住宅は4.0%増の4,755戸
うち分譲マンションは18.4%増の1,621戸
うち戸建分譲住宅は▲2.2%減の3,106戸
スクロール→
全国総着工数推移
|
|
総戸数
|
前年比
|
2020年1月
|
60,341
|
-10.1%
|
2020年2月
|
63,105
|
-12.3%
|
2020年3月
|
70,729
|
-7.6%
|
2020年4月
|
69,568
|
-12.4%
|
2020年5月
|
63,839
|
-12.0%
|
2020年6月
|
71,101
|
-12.8%
|
2020年7月
|
70,244
|
-11.3%
|
2020年8月
|
69,101
|
-9.1%
|
2020年9月
|
70,186
|
-9.9%
|
2020年10月
|
70,685
|
-8.3%
|
2020年11月
|
70,798
|
-3.7%
|
2020年12月
|
65,643
|
-9.0%
|
2021年1月
|
58,448
|
-3.1%
|