中期防衛力整備計画に基づく護衛艦として、海上自衛隊の新型護衛艦「FFM(多機能艦)」の1番艦の命名・進水式が3日、三菱重工業長崎造船所(長崎市)で開かれ、「もがみ」と名付けられた。FFMは船体をコンパクト化し、従来型より少ない隊員で運用できる。機雷除去の能力を備え多様な任務に対応できる特徴を持つ。2022年3月に就役予定。
同艦はレーダーで捉えにくくなるようにステルス化しているため、外観の凹凸を減らしている。納入部品の製造工程でトラブルがあり、昨年11月予定の進水が遅れた。建造費は同月に進水した2番艦「くまの」と合わせ約1055億円。
防衛装備庁や三菱重工によると、FFMは5年度までに10隻建造する予定で、将来は22隻に増やす。同造船所では、3番艦の建造も進んでいる。
「2番艦・くまの」
新型護衛艦2番艦だった「くまの」が、1番艦は三菱重工らしく製造中にトラブルを起こし進水が計画より遅れ、準国営並みの三菱重工を通して、三井E&S造船玉野艦船工場で昨年11月19日に先に進水している。「もがみ」は1番艦らしく、「くまの」より1日だけ先に起工していた。