韓国軍は19日、アフリカのソマリア沖アデン湾に派遣されている韓国海軍「清海部隊」の第34陣を乗せた駆逐艦「文武大王」(4400トン級)で発生した新型コロナウイルスの集団感染で、乗組員全員の検査の結果、全乗組員301人のうち80%以上の247人の感染を明らかにした。
先立って15日、簡易検査キットで5人の感染が明らかになり、乗組員全員に対してPC検査を実施したもの。
韓国政府は空軍の空中給油輸送機KC330の2機を現地に派遣し、全員を早期に帰国させる方針で、20日にも全員が帰国する。往きの輸送機には交代要員や医療スタッフを乗せ2機を派遣する。
今年2月に出発した駆逐艦の乗組員たちはワクチンを接種しておらず、多くが密閉されたいわゆる「3密」の環境で過ごしていた。特に最新駆逐艦は閉鎖構造になっており、感染が急拡大したものと見られる。
オマーンのマスカット港などに補給物資などの積み込み協力港がある。ただ、目下、中東は感染拡大地、港湾での人との接触以外に、モノに付着したウイルスにより感染することはいくらでもある。
また、韓国軍はUAEには150人あまりのアーク部隊も常駐させている。