警視庁は11月2日、三井住友信託銀行新百合ケ丘支店(川崎市)の元財務相談課長だった松本裕一容疑者(36)を詐欺容疑で逮捕した。松本容疑者は川崎市内の70代女性に対して、金利が優遇されるとの架空のキャンペーンを持ち掛けて定期口座に資金を預けるよう勧誘し、現金3500万円をだまし取った疑いがもたれている。松本容疑者は「間違いありません」と容疑を認めているという。
松本容疑者は、2020年7月中旬に、金持ちの顧客に対して架空のキャンペーンを持ち掛け、約10人から約7億6000万円を詐取していた。
松本容疑者は、高額預金者の顧客を狙って接近し、ギフト券を渡すなどして信用させ、被害額が約1億7000万円に上った人もいたという。
松本容疑者は、4億円以上を競艇や競馬などのギャンブルに使ったとみられ、昨年12月、上司に「顧客の金を使い込みどうしようもなくなった」と報告して発覚。同行は松本容疑者を懲戒解雇し、警視庁に告訴していた。
以上、