韓国は当初、AZ製を療養病院等入院患者など感染脆弱者からスタート、続いて数量が限られたファイザー製を医療関係者からはじめていた。その後、AZ製は欧米で副作用が問題視され、接種対象年代が2転3転しながら接種が進められた。7月下旬からモデルナ製も導入。1回完了型のJ&Jヤンセン製は米国が無償提供したもので韓国軍や関係者が接種対象だったが、米国で副作用問題が取りざたされ接種年代層の問題が発生、問題年代層をはずした市民にも接種された。
混合は、1回目を接種したワクチンが不足のときに1回目から5週間経過者にAZ製(SKバイオが受託生産している)が接種された。
ブレークスルー感染者については、驚くべき数値ではない。
当初からそれぞれのワクチンには①有効率が発表されており、当然、国の最高レベル4の規制に従い、接種した人たちも自己防疫に努め、ブレークスルーの発生率は想定より低く現れている。
ただ、11月1日から国の規制はほぼ②撤廃されており、今後は自己防疫だけとなる。また、ワクチンには③有効期限問題が生じており、特にファイザー製は4ヶ月目あたりから急激に落ち、半年経過後では43%前後まで有効率が落ちるとされ、ほかのワクチンも有効率は落ちてくることから、感染者発生リスクは拡大する。
今後のブレークスルー感染者数は上記3つの理由で大幅に増加する可能性もある。
そのため韓国でもすでにブースターショット(追加接種)が計画されている。
なお、ワクチン接種完了者は有効期限の問題から感染リスクは半年後には高まってくるが、半年後も重症化リスクは大幅に抑制されているといろいろな研究機関から発表されている。ただ、まだ、いつまで重症化リスクの抑制が続くは緊急承認ワクチンであり不明、副作用も含め人体で検証され続けているワクチンでもある。