韓国の中央防疫対策本部によると、10日新コロナ感染症の新規感染者数は2425人だった。感染増が続いている。
11月1日から感染増の中、韓国政府はウィズコロナ政策に切り替え、飲食店での長時間飲酒も可能(24時間営業可)にしており、社会活動も活発化、おりしもウイルスも活発化する冬季を迎え、今後の感染拡大や高止まりが危惧されている。
ワクチン接種完了者でブレークスルー感染者が多発しているという。ただ、当初高齢者に優先して接種されていたのはアストラゼネカ製、元々デルタ株に対する有効率が72%前後と、モデルナ(90%)やファイザー製(88%)より低い。
ただ、6ヶ月経過後は、ファイザー製は43%前後まで落ちるが、アストラゼネカ製は46%前後となっている(モデルナ製は6ヶ月後も70%前後ある)。
まだ5月までに接種完了した人は200万人余りと対象数が少なく、一概に有効率期限によるブレークスルー感染者の急増とは言えない面もある。
ウィズコロナに入った11月からは高齢者の社会活動の活発化による感染増、高齢者施設でのクラスター発生の頻発などから、高齢者の感染者増により重症者増も引き起こしているのも事実。
平均して2000人台だと高齢者の感染率を下げなければ、重症者数は今後も増え、サーキットブレーカーを発動するしかなくなる。
日本では、宣言期間中も含め長期間にわたり、高齢者施設への親族の訪問は制限が厳しく、さらにほとんどが入室を禁止している。それでも外部との接点はいくらでもあり、クラスターは発生していたが、韓国の発生率はかなり多くなっている。韓国では高齢者施設などでは定期的にPCRによるスクリーニング検査を行っていることから、現場では逆に気が緩んでいるのかもしれない。