半導体の製造工程で用いる、ネオン、クリプトン、キセノンなどのガスは必須原材料、こうした材料は、多くがウクライナやロシアで生産されている。
ネオンは、シリコンウェハーに回路を刻む露光工程で使われるエキシマレーザーガスの原材料の一つで空気中に0.00182%含まれるレアガス。
クリプトンは、半導体のエッチング工程(回路パターンを除く残りの部分を蝕刻する工程)で利用。
キセノンもエッチング工程で使用される。
ロシアとウクライナは戦争状態に突入しつつある。
隣国の半導体メーカーは事前に在庫を抱えており、もしもの場合も半導体生産に支障はないとしている。
ただ、問題が長期化したり、生産設備が破壊された場合、ほかの生産国からの調達などで代替できない可能性もあると指摘されている。