アイコン 肥満大国入りの中国でダイエットブーム、禁止薬物入ダイエット食品販売 シブトラミン

Posted:[ 2022年3月31日 ]

中国では、これまでは「男性は太っている方が貫禄がある」という意識があったが、近年はスリムな体形を維持しようとする男性が増加している。
また、女性は伝統的に細身な人が多かったが、食生活が豊かになり、肥満を気にする人が増えている。そのためスポーツジムやランニングがブームとなっている。

一方で、若者を中心にダイエット志向が広がっており、ダイエット食品も年々増えている。そんな中、禁止薬物成分を含んだ「やせるコーヒー」を販売し、摘発される事件が起きている。

食欲抑制薬のシブトラミンは、肥満治療に効果があるとして、中国では2000年から使用が認められた。しかし、心拍数や血圧が上昇して心臓発作や脳卒中などを引き起こす事例があったことから、2010年に製造や販売が禁止されている。中国メディアによると、
東北部の吉林省の家族がシブトラミンを使って「やせるコーヒー」を販売していた。2019年からこのコーヒーを481ケース販売し、200万元(約3900万円)以上を売り上げていたという。

 



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この家族3人は有毒有害食品生産販売罪などに問われ、おのおのに懲役4~11年と罰金10万~22万元(約190万~430万円)の判決が言い渡された。

西部の甘粛省では2020年に、シブトラミンを使ったダイエットコーヒーを販売していたグループが逮捕された。
さらに、捜査の過程で密造ネットワークが浮上、2021年6月に東部の浙江省にある密造拠点を発見し、容疑者6人が逮捕された。密造現場は不衛生で、原料にはハエや虫が繁殖していたという。
このグループはメッセージアプリ「微信(ウィーチャット)」などを通じて販売し、売り上げは1800万元(約3.5億円)に上った。

このほか、「ダイエットティー」「やせるスムージー」と銘打った商品にもシブトラミンが使われているケースもある。
売主は微信やインターネットのライブ販売などSNSを通じて「劇的にやせる」とうたっており、口コミを重視する中国の文化と相まって商品が出回っている。

中国当局は、摘発を続けるとともに、消費者に「安易に『やせる』とうたう商品は危険」と呼びかけている。

以上、東方新報

中国国家衛生健康委員会が2020年12月公表した統計によると、成人の肥満率は2002年の7.1%から2020年には16.4%と倍以上増加している。 肥満も含めた過体重(BMI25以上)の成人は50.7%を占めているという。人口の5億人(総人口14億人)に当てはまる。

肥満児童(BMI30以上)は1,530万人カウントされ世界一水準(WFP)だという、中国児童の糖尿病罹患率はすでに米国の同世代を上回っている。

北朝鮮でダイエットに大成功したドン・ガバチョ
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