メルカリは6月決算について、米国会社の収益認識の会計方針変更の影響に加え、メルカリJPの安定的かつ持続的な成長、メルペイの与信事業を中心とした収益力の強化によって、前期比で売上高が増加する見通し。
連結営業利益及び連結経常利益は、メルペイにおいて収益力が向上したことによって増加した一方、メルカリJPやメルカリUS、新規事業において将来利益の最大化に向けてブランド認知度向上・ユーザ獲得等を目的としたマーケティング施策に加え、事業基盤の強化に向けた優秀な人材採用等の投資を積極的に行った結果、赤字となる見通し。
親会社株主に帰属する当期純利益については、上記に加えて、主にメルカリJPにおける法人税の影響によって、赤字となる見通し。
単体では、主に新規ユーザ獲得及び出品強化施策によって前期比で売上高が増加する見通し。
単体営業利益及び経常利益については、中長期の成長に向けて、主に新規ユーザ獲得や出品強化等の広告宣伝を積極的に実施した結果、前期比で利益が減少する見通し。
単体の当期純利益については、上記に加え、主に、「個別業績における特別損失の計上」し、当社が保有する関係会社株式の減損処理により、関係会社株式評価損▲99億28百万円を特別損失として計上するため、赤字となる見通し。なお、上記の特別損失は、連結決算上消去されるため、連結業績への影響はない。
*上記の単体業績にはC2C以外の取引にかかる売上高やコストが一部含まれている。
特別損失の内容、発生の理由
当社が保有する関係会社株式について減損処理を実施し、2022年6月期第3四半期の個別業績において、関係会社株式評価損▲99億28百万円(うち米国子会社である Mercari,Inc において 90億63百万円)を特別損失として計上している。
以上、
同社は3月の第3四半期では、株主から集めた株主資本(資本金+資本剰余金)は885億円、利益準備金は▲538億円と当額をこれまでに食い潰している。
前期黒字計上だっただけに収益体質に至ったかと思われたが・・・、まだまだ赤字が続くようだ。
資本は中途半端に使わず、アマゾンの初期のように消費者=ユーザー層に対して圧倒するほどのCMを流したらいかがだろうか。知名度だけでは商売につながらず忘れられてしまう。
また、営業益の赤字には不正も入っている。いくら営業最優先でも不正防止システムの構築と確立は当然のことだろう、初歩すぎる。
スクロール→
メルカり 業績予想/日本方式
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連結/百万円
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19/6期
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20/6期
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21/6期
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22/6予
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売上高
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51,683
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76,275
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106,115
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147,000
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営業利益
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-12,149
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-19,308
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5,184
|
-4,500
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経常利益
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-12,171
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-19,391
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4,975
|
-4,600
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当期利益
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-13,764
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-22,772
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5,720
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-8,600
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総資産
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163,685
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198,014
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262,529
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自己資本
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50,936
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34,786
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39,061
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資本金
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40,110
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41,440
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42,630
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有利子負債
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52,708
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52,447
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71,148
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自己資本率
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31.1%
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17.6%
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14.9%
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