明治40年創業の日本製鋼所は9日、子会社の日本製鋼所M&Eが製造するタービン・発電機用のローターシャフトなどの品質検査で不適切な行為が行われていたと発表した。
顧客の要求仕様から逸脱する検査数値を、仕様の範囲に収まる数値としていた。こうした不適切行為は遅くとも1998年から繰り返し継続的に実施されていたという。
同様の行為は発電機用リテーニングリングなどでも確認されたが、原子力発電所に特有な圧力容器部材や蒸気発生器部材などの原子力製品については現時点で不適切行為は確認されていないとしている。
日本製鋼所では、不適切行為の詳細な事実調査と原因究明、会社全体の品質保証体制の調査と検証などを行うため、特別調査委員会を設置する。10月末をめどに調査を終え、その結果を公表する。
以上、