アイコン SMBC日興証券エクイティ本部長ら幹部4人逮捕 証券トップはのん気?


東京地検特捜部は4日夜、大手証券会社SMBC日興証券の大幹部ら4人を、特定の銘柄の株価が下落するのを回避するために不正な取引をした疑いがあるとして金融商品取引法違反の疑いで逮捕した。
逮捕されたのは、SMBC日興証券の
▽エクイティ本部の本部長、トレボー・ヒル容疑者と(51)/専務執行役員
▽エクイティ本部副本部長のアレクサンドル・アヴァキャンツ容疑者(44)/執行役員
▽エクイティ部の部長、山田誠容疑者(44)、
▽エクイティ・プロダクト・ソリューション部の部長、岡崎眞一郎容疑者(56)
の4人。
特捜部は4日夜、東京都千代田区にあるSMBC日興証券の本社を家宅捜索した。
4人は、「ブロックオファー」と呼ばれる取引に関連する特定銘柄について終値を安定させるため(値下がり防止のため)、大量に買い注文を出す(買い支える)など不正な取引をしていた疑いがあるという。
SMBC日興証券をめぐっては昨年6月、証券取引等監視委員会が本社を強制調査し、特捜部も会社関係者から任意で事情を聴いていた。
大手証券会社の幹部らが相場操縦の疑いで逮捕されるのは極めて異例で、特捜部は取引の詳しい経緯について実態解明を進めるものとみられる。
以上、報道参照

スポンサーリンク

SMBC日興証券も証券取引等監視委員会が違法と断定して強制調査しているにもかかわらず、関係者をそのままの役席に居座らせ、部門として重要なエクイティ部門の本部長らを逮捕に至らしめ大きな恥をさらしている。証券トップは親会社から首切られることだろう。

ブロックオファーとは、
世間一般に公表されない、株式の大口の売出しをいう。
具体的には、証券会社が株式のまとまった売り注文を受けた場合、それを処理するために、特定の顧客(大口の得意先)に対して、終値よりも少しディスカウントして売り出すもので、通常、需要をヒアリングして条件を提示し、合意した場合に成立する。
この場合、引き受けた(購入する)顧客には、事前の空売りは禁じられる。
なお、似たような取引である「立会外分売」との違いは、取引所外であること、特定の顧客にしか知らされないこと、また空売りが禁じられることが挙げられる。

ブロックオファー取引は、
まず、証券会社が上場企業の株式を大量に保有する株主からまとまった売り注文を受ける。
⇒その後、証券会社が特定の顧客から需要があるか(買いたいか)どうかを聞き取り、
⇒株主から株式を買い取り、
⇒基準となる日の終値から値引きをして顧客の投資家に転売する。
株主にとっては、大量の株式を値崩れさせることなく一気に売却できるメリットがあり、投資家にとっても値引きされた価格で買えるメリットがある。

 

[ 2022年3月 5日 ]

スポンサーリンク
 

 

 


HTML Comment Box is loading comments...



※記事の削除等は問合せにて。

スポンサーリンク
 

 

関連記事

 

 



PICK UP


破産・小口倒産一覧