アイコン 韓国・双竜自動車 300億円台でKGグループ取得

Posted:[ 2022年6月29日 ]

1954年、河東煥自動車製作所として設立
1986年、造船業の双龍グループ(STX)が買収
1997年、乗用車部門を大宇グループが買収
2000年、大宇財閥経営破たん、政府系産業銀行傘下で運営維持
2004年、中国・上海自動車が49%株取得して実質経営
2009年1月、再度経営破綻、会社更生法申請
2012年10月、インドのマヒンドラが買収
2020年12月、再々会社更生法申請、

消えた売却候補:米HAAHオートモーティブ買収予告・失敗/韓国の新興EVバスのエジソンモーターズ買収を発表、資金調達できず流れる。

2022年6月、(肥料メーカーの旧、京畿化学を母体とするグループ) KGグループのコンソーシアムに買収権付与決定。

 



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6月28日、会社更生手続きを担当するソウル回生裁判所は28日、KGグループを中心とする「KGコンソーシアム」を双竜自の買収者に選定したと発表した。

肥料メーカーの京畿化学を母体として、1985年に設立されたKGグループは、KGスチール、KGケミカル、KGイニシスなど国内21社、海外8社の系列企業を持つ。
韓国公正取引委員会が発表した資産規模は5兆3460億ウォン(約5720億円)で、韓国財界で71位。

KGグループは双竜自動車買収に約3355億ウォンの買収額を提示していた。買収が決定して資金調達できなかったエジソンモーターズが提示した3048億ウォンを300億ウォン上回った。

KGグループと最後まで競合したサンバンウルグループは、KGグループより高い金額を提示したが、資金調達計画が不透明だとして脱落させられた。

会社更生手続きが進められている双竜自動車は7月初め、KGコンソーシアムと本契約を締結後、関係者集会を開き、債権団の同意手続きを踏む予定。
双龍の負債総額は約2兆ウォン、新車発売や電気自動車(EV)への転換でも困難に直面している。

KGグループは、カクタスPEやパビリオンPEの投資会社とコンソーシアムを結成、買収額のほか運転資金500億ウォン、再建資金5645億ウォンなど総額9000億ウォンを投資する。
会社更生法申請時の債権に関しての支払いは2%前後と見られる(金融機関はほとんど担保設定しており、一部債権カットはあったとしても一般債権を除き該当しないと見られる)。

KGグループは傘下にKGスチール(旧、東部製鉄/2019年KGグループが買収)を有し、過去、自動車用鋼板を双龍自に納品していた実績があるという。

ただ、買収しても事業再編=リストラは避けられず、韓国ではいつもの労使対立が新たな火種として浮上する可能性がある。
以上、
自動車メーカーを300億円台で買える時代、双竜の場合、これまで研究開発が資金不足で滞っており、EV展開に手間取れば、韓国や海外で淘汰される危険性もある。

 


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