アイコン 中国 世界第2位の自動車輸出国に躍進


今年上半期、中国の自動車輸出台数は前年同期比で40%以上増えて100万台を超えた。

中国税関総署の発表によると、中国の今年5月の自動車輸出は前年同期比35%増の23万台で、1~5月の累計では43%増の108万台を記録した。

1~4月の自動車輸出台数は、日本は112.6万台、中国は85万台、ドイツは79.5万台だった。
中国はドイツを上回り、日本に次ぐ世界第2位に躍進した。その伸び率からして世界一になるのは目前となっている。武器は安さだ。

1~4月における中国の完成車や自動車部品の輸出額上位の10ヶ国は、米国、メキシコ(日・米・韓が自動車生産工場を有している/部品主体)、日本(部品)、ベルギー、ロシア、韓国(部品)、ドイツ(部品)、英国(部品)、オーストラリア、サウジアラビアだった。
世界的な半導体チップ不足、材料不足によって欧州、米国、日本などの自動車生産が縮小する一方、東南アジアなどの市場ニーズは依然として旺盛。

 

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その中で、品質やコストパフォーマンスが高まりつつある中国の自動車は世界の供給不足を補う役割を果たしており、結果として輸出が急増している。
中国は、ガソリン車など伝統的な自動車の開発が遅れていたため、三大部品といわれるエンジン、トランスミッション(変速機)、シャシーについてはドイツ、日本などに大きな差をつけられている。
一方で、電気自動車など新エネルギー車の開発においては、中国の電池、電動機、電子制御技術は世界的に見ても強い競争力を持ってきている。

中国では日本の軽自動車タイプのEVの最安値は50万円を切り、エアコンが付いても60万円台、テスラよりバカ売れしたことから、各社が格安ミニEV販売を強化、ミニ市場を拡大させながら競争が激化している。
日本は、日産や三菱が世界で先行しながら、営業下手とゴーンにかこつけた白人の欧米主要メディアの日本タタキで日本製EVは売れず、日本での普及でさえ政府が主導せず、売れず、やっと軽のeK-EV&サクラが補助金含めて180万円台で安価販売を開始している。トヨタに至っては、EVは3重4重にした石橋を渡ろうともせず、リース販売に限定している。今や主流になりつつあるEV急速充電装置もインフラも開発すら遅れている。EV電池も含めジャラパゴス化が進んでいる。なんでこうなったの~。

中国14億人、インド13億人・ロシア1.7億人等世界の人口の大部分が高額車は買えない人たち、中国車はこうした国々の人々に、安価な車両を提供することで、世界の車両市場を席巻していくことになる。

金さえ出せば誰でも高級車を買える時代だが、同時に金さえ出せば誰でも車は造れる。肝心なのは売れるかどうかだ。メーカーが目先の付加価値最優先で車両を高額車にしてしまえば、その対象市場は限りなく小さいものとなる。日本で百円ショップが必要なように。

[ 2022年6月23日 ]

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