回転ずしチェーン大手のあきんどスシロー(本社:吹田市)が運営する「スシロー」が、昨年、キャンペーンで売り出していた「うに」や「かに」が品切れとなり提供をとりやめていたのに宣伝を続け、実際と異なる広告を行っていたとして、消費者庁は大阪に本社がある運営会社のあきんどスシローに再発防止などを命じる措置命令を出した。
消費者庁と公取委の発表資料によると、「スシロー」は昨年9月と10月に、キャンペーンとして期間限定の「うに」を1貫110円と3種盛り528円で売り出したが、すぐに在庫がなくなり、全国の9割以上にあたる約500の店舗で一時、提供を取りやめたという。
しかし、その間もウェブサイトなどで宣伝を続け、客から「宣伝を見て店に来たのに不満だ」とか「販売をしていないならCMをやめるべきだ」などと会社に苦情が相次いだという。
また、昨年11月~12月には十分な準備を行わないまま「豪華かにづくし」などと銘打ち「かに」を呼び物にしたキャンペーンを行ったが、初日から販売できない店が相次ぐなど583店舗で予定どおり提供できなかったという。
消費者庁は、こうした宣伝は、実際と異なる表示で不当に客を誘う「おとり広告」にあたり、景品表示法に違反するとして9日、会社に対し、再発防止などを命じる措置命令を発した。
スシローの親会社「お客様にご迷惑をおかけし大変申し訳ない」
NHKの取材に対し「あきんどスシロー」の親会社の「FOOD & LIFE COMPANIES」は、「販売予測が不十分で大幅な欠品が生じてしまいました。店舗での周知は行っていたものの、広く周知する対応ができていなかったです。お客様にご迷惑をおかけし、大変申し訳ないことと考えており、今後、こういったことがないよう努めてまいります」と話しています。
「おとり広告」とは
消費者庁によると、「おとり広告」は、商品やサービスが実際には購入できないにも関わらず、購入できるかのように表示しているものとしている。
こうした事例は、全国では日常茶飯事の出来事。ただし、業界トップたちが平気でこうしたキャンペーンを張り、広告を続ければ不正にあたるだろう。
客寄せパンダに「うに・かに」を利用するのはよいが、売り切れ御免で逃げることを前提に僅かにしか用意しなかったようだ。今では販売計画は過去のデータもあり、緻密に計算されつくしており、予測が不十分だったとは到底思われない。
信用をなくす日本の大手企業の数は世界に類を見なくなっている。
スクロール→
スシローのFOOD & LIFE COMPANIESの決算推移
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連結/百万円
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18/9期
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19/9期
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20/9期
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21/9期
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売上高
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174,883
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199,088
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204,957
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240,804
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営業利益
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11,718
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14,546
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12,061
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22,901
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同率
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0
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7.3%
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5.9%
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9.5%
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税前利益
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11,508
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14,363
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10,536
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21,584
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当期利益
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7,990
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9,959
|
6,457
|
13,185
|
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総資産
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132,062
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136,349
|
237,265
|
296,001
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自己資本
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40,835
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47,367
|
50,907
|
63,569
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資本金
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100
|
100
|
100
|
100
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有利子負債
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44,828
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40,771
|
46,688
|
62,905
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自己資本率
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30.9%
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34.7%
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21.5%
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21.5%
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・資産の急増は、21/4月吉野家から京樽とその子会社三崎丸を買収。
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スクロール→
スシローGの店舗数
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店舗数
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国内
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海外
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22/3中
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1,048
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975
|
73
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スシロー
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711
|
640
|
71
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杉玉
|
53
|
53
|
0
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京樽
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153
|
153
|
0
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三崎丸
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102
|
102
|
0
|
その他
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29
|
27
|
2
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21/9期
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999
|
938
|
61
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20/9期
|
624
|
586
|
38
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19/9期
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566
|
541
|
25
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