これまでに確認されている新型コロナウイルスのうち、感染力が最も強力な「BA.2.75(ケンタウロス)」、5月26日にインドで初めて発見され、それ以降、現在までに日本、米国、カナダ、ドイツ、オーストラリア、英国、韓国など11ヶ国で計119件の感染が確認されている。
日本では6月24日、神戸市で渡航歴のない40代女性の市中感染が確認されている。症状はなく自宅治療もすでに終えている(サンプリングで7月12日神戸市発表分)。
韓国疾病管理庁は14日「BA.2.75」が初めて確認されたと発表した。
この感染者は仁川に住む60代の男性、海外渡航歴はなく、地域社会で感染したことが確認されたことから、今後のコロナの再流行規模は政府の予測値より拡大しうると懸念されている。現在のところ軽症で在宅治療中。現在までに同居人1人と地域社会での接触者3人の中からさらなる感染者は確認されていない。
米アーカンソー州立大学の研究によると、この3ヶ月間のインドにおけるBA.2.75の拡散速度はBA.5の3.24倍。
BA.5は変異発生前の初期の新型コロナウイルスに比べて感染力が5倍以上であることが知られるが(新型コロナウイルス初期の武漢の実効再生産数を3.3とした時、BA.5は18.6と仮定)、BA.2.75はそれよりはるかに強力な感染力を示している。
BA.2.75は構造上、突破感染(ブレイクスルー感染)や再感染を起こす危険性が高いと見られている。以前のオミクロン株の下位系統と比べてスパイク(突起)たんぱく質に突然変異が多いため、より効果的に細胞と結合し、ワクチン接種や感染で形成された抗体を回避する可能性が高い。
ギリシャ神話に出てくる半人半獣の「ケンタウロス」の名がつけられたのも、既存のウイルスとは異なるこのような特性によるもの。
世界保健機関(WHO)は7日、BA.2.75を「懸念される変異株における監視下の系統」に分類したが、これは感染力が強いか致死率が高いため、公衆保健に影響を及ぼす可能性が高い変異株であることを意味している。
BA.2.75は、世界的にはまだ拡散初期であるため、重症率および致命率は明らかになっていない。
以上、韓国紙など参照
「BA.2.75=ケンタウロス」免疫回避力+感染力に厳重な監視が求められ、サンプリング検査の増加も必要だろう。しかし、国内では規制がほぼすべて解除、海外客の受け入れも増加しており、医療機関は受身の体制でしかない。人の命より経済が大事だろうが、物価高に対しても成り行き任せの受身であり、「BA.2.75=ケンタウロス」が水面下で広がれば手がつけられなくおそれもある。
新コロナウイルスは、世界でこれまでに変異を繰り返しながら、5億6千万人(感染死630万人)が感染し、より感染力が強い変異株、変異種が生き残るととも、今後、最悪は高い重症化率を兼ね備えた変異種の出現が一番恐れられている。
インドでの感染は日々4万人以下、
米国は3万人台まで減っていたものの、最近はBA.5により12万から15万人と急増してきている。
欧州は独仏伊で急増している。
スクロール→
↓7月13日に1万人以上が感染した国/ワールドメーター版
7/13日の世界の感染状況
|
累計
|
|
累計
|
7/13日
|
順位
|
World
|
564,432,400
|
1,057,827
|
1
|
米国
|
90,968,605
|
123,054
|
5
|
ドイツ
|
29,460,249
|
152,149
|
4
|
フランス
|
32,676,589
|
127,642
|
7
|
イタリー
|
19,780,421
|
111,678
|
13
|
日本
|
9,917,202
|
94,484
|
3
|
Brazil
|
33,076,779
|
71,501
|
15
|
Australia
|
8,605,813
|
44,242
|
8
|
S. Korea
|
18,602,109
|
40,248
|
18
|
Mexico
|
6,301,645
|
36,334
|
30
|
Taiwan
|
4,162,245
|
29,866
|
11
|
Spain
|
13,052,053
|
19,212
|
2
|
India
|
43,689,989
|
17,834
|
50
|
Singapore
|
1,557,648
|
16,870
|
10
|
Turkey
|
15,297,539
|
16,733
|
6
|
英国
|
23,075,360
|
15,859
|
26
|
Austria
|
4,562,210
|
15,149
|
38
|
Peru
|
3,703,751
|
12,538
|
52
|
New Zealand
|
1,462,257
|
11,806
|