重症病床使用率8.5%のガラガラ/今年すでに3万人超死亡
新コロナウイルス感染症、厚労省が29日に発表した11月23日現在の全国各都道府県の病床使用率は合計で37.5%(入院者数17,255人/確保病床45,914床))、ところが、死を目前とした人たちに対する重症病床の使用率は、東京と大阪を除けば8.5%とガラガラ状態。
一方で、23日までの7日間に死亡した感染者は816人、東京と大阪を除けば728人が死亡している。7日間の死亡数を23日の重症病床利用数で割ると、東京と大阪は740.9%に達するが、除けば使用数率は33.1%と、東京・大阪以外は、ほとんど重症病床を使用できないまま亡くなっていることが浮き彫りとなっている。(詳細は下表参照のこと)
東京都は厚労省基準で申告しており、全国の都道府県も厚労省基準で報告しているものと見られる。
通常、発症者は一般病棟に入院隔離、感染者が重症化すれば重症者用病床(ICU)に移すものだが、東京・大阪以外の現実は殆どが重症病床を使用できないまま、使用させないまま亡くなっている。当然、自宅だったり、高齢者施設で亡くなる人も多いと思われるが、それでも発症した人の大多数は病院に入院しているものと見られる。しかし、重症病床を使わせぬまま死亡している重症病床使用率となっている。
東京や大阪とほかの府県の違いは何なのだろうか。
高齢者は入院させないのだろうか。入院したとしても重症病床は可能な限り使用させないのだろうか。
岸田政権の冷たい実態が浮き彫りになっている。すでに今年だけで3万人も亡くなっている。国はウィズコロナ策をとる限り、ここの対応が何より優先されるべきだろうが、成り行き任せで昨年と何一つ変わっていない。それとも富士山より高い姥捨て山を霞ヶ関1丁目に創りたいのだろうか。