アイコン 異常気象 豪州では空から魚大量に降る NZでは豪雨続く

Posted:[ 2023年2月27日 ]

2月19日、オーストラリア北部の町ラジャマヌに数百匹以上の魚の群れが雨とともに空から降ってきたと豪ABCニュースなどが報じた。

 地元住民は「私たちは大きい暴風雨が町を襲ってきたことから雨だと思っていたが、雨が降り始めた時に魚も一緒に落ちてきた」、「空から突然、魚が地面や屋根に落ち、その多くが死なずに跳ねていた」と説明した。
魚はオーストラリアでよく見られる「スパングルパーチ」という小型の川魚(体長~7センチ程度)で、約500キロ離れた川から飛んできたという。

 気象専門家らは、爆弾低気圧が魚を数万メートル上空まで引き上げ、しばらく凍った後に落下したと推定している。
 この町では過去にも3回ほど似た現象が起きている。1974年に初めて報告されたこの現象は2004年と2010年にも発生した。ただ、今回は大量だという。



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豪の魚類学者ジェフ・ジョンソン氏は「これほどの大きさの魚を水の外に引き上げて空中に長く浮かばせるのは難しい」とし、「しかし、確かにそのようにことが実際に生じた」と驚きを表した。

ジョンソン氏はこのような現象が最近、オーストラリア全域で増えているとし、「次にこの現象が発生する時、詳細に調査する」としている。
急激に発達した積乱雲や竜巻により川面が上空高く吸い上げられ、雨とともに振ったと見られる。

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ニュージーランド北島ではサイクロンの襲撃の先々週から豪雨が続き、洪水・崖崩れで甚大な被害が生じている。平地は洪水、空港は水に浸かり使用不能、列車は路肩が崩れ脱線、低地を走る高速道は河川のように濁流が流れている。

ラニーニャ現象で、フィリピンでは下降流により積乱雲が多発している。北極からヒマラヤ山脈に南下する気流が偏西風で東に流される地帯が通常より偏西風の流れが変化し、日本など北では豪雪をもたらしている。 
フィリピン以南でも異常気象を生じさせ続けている。

ラニーニャ現象とは、東太平洋(南米側)の赤道付近で海水温が低下する現象、東からの冷たい風で西太平洋(フィリピン海域)では暖かい海水温の塊が生じ、異常気象をもたらす。その逆がエルニーニョ現象。

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