植田日銀総裁は石の橋をたたいても渡らない人のようだ。
黒田前日銀総裁がありったけの大判風呂敷を拡げ、どこから収拾してよいのやら皆目見当がつかないまま半年を経過させた植田日銀。
昨年9月に登場した大蔵省の神田大明神、その1年後、再び対ドル円は150円、大忙しとなっている。
植田氏は金利をいじくる前にいろいろ金融政策を取れるのであるが、神田大明神も含めて実勢に任せたままとなっている。
東証から株券(ETF)を購入し株価を引き上げているが、黒田氏が株価を引き上げるため購入したのか、流動性資金をこれでもかこれでもかとたらい流しするためか、証券会社に儲けさせるためか、株価を引き上げて大手企業の財務バランスを改善させるために購入したのか・・・。
米FRBはインフレ退治の金利引き上げの前段階で、半年かけて市場に垂れ流した資金を回収するテーパーリングを実施していたが、4月就任した植田日銀総裁はその兆候すら見せず、超円安シフトで物価高を煽っている。
米国では11月1日に金利が発表される。今回も引き上げがなければ打ち止めが決定的になり、株価が上昇することになる。円も中東情勢しだいだが少しは円高で落ち着く。
日銀ETF残:23年3月37.04兆円/23年10月37.11兆円。政府系の日銀と年金が東証株価を支えるなど歪な時代となっている。日銀は早期に撤退できる額ではない。早期に撤退すれば東証は暴落し日本経済は崩壊する。
黒田東彦氏の日銀刀は官兵衛の圧切長谷部より切れ味抜群で日本の命を切り捨てたようだ。
スクロール→
10年国債
|
ETF
|
|
日本
|
米国
|
金利差
|
米金利
|
対ドル円
|
兆円
|
22/.1
|
0.179
|
1.821
|
1.642
|
0.25
|
114.88
|
36.34
|
22/3.
|
0.228
|
2.386
|
2.158
|
0.50
|
122.54
|
|
22/6.
|
0.226
|
3.070
|
2.844
|
1.75
|
135.81
|
|
22/9.
|
0.245
|
3.819
|
3.574
|
3.25
|
143.20
|
|
22/12.
|
0.443
|
3.865
|
3.422
|
4.50
|
134.88
|
36.97
|
23/1.
|
0.484
|
3.481
|
2.997
|
4.50
|
130.36
|
|
23/3.
|
0.309
|
3.540
|
3.231
|
5.00
|
133.65
|
37.04
|
23/6.
|
0.395
|
3.819
|
3.424
|
5.25
|
144.32
|
|
23/7.
|
0.595
|
3.959
|
3.364
|
5.50
|
142.28
|
|
23/8.
|
0.640
|
4.093
|
3.453
|
5.50
|
145.53
|
|
23/9.
|
0.765
|
4.597
|
3.832
|
5.50
|
149.35
|
36.90
|
10/21.
|
0.834
|
4.914
|
4.080
|
5.50
|
149.85
|
37.11
|