アイコン 米消費 金利高に急速に消費減速か クレジット支払遅滞率大幅増加

Posted:[ 2024年7月25日 ]

米国のクレジットカード残高のうち返済期限を過ぎた分が占める割合が、データでさかのぼれる2012年以降で最高となった。
米国経済に亀裂が生じつつある兆候を示す数字が増えている。
 フィラデルフィア連銀が24日発表したデータによると、1~3月(第1四半期)はクレジットカード残高の約2.6%が支払期日を60日を過ぎていた。
(支払期日を30日以上経過した延滞率は3.56%、90日以上経過は同1.86%)
この比率は、新型コロナ禍で各種支援プログラムがあった2021年には1.1%にまで下がっていた。
 米金利は1年にわたり5.5%の高利率にあり、個人向け貸し出しローン金利は8.5%、ローン金利は同じかそれ以上に高い。
米金融当局がインフレ抑制のための高金利を長期化させる中、エコノミストは家計にストレスの兆候がないかを注視している。



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新コロナ禍の時期に積み上がった家計の貯蓄は消費者が物価高を乗り切る助けとなったが、そのクッションがすり減っていることで消費の活力が失われ、経済全体に影響が及びつつある。
新型コロナのパンデミック期に膨れ上がった余剰貯蓄は約2兆ドル(約320兆円)。  サンフランシスコ連銀の調査では、こうした余剰貯蓄は今年(2024年)3月時点で完全に枯渇。個人消費の持続性に対する懸念が高まっているという。
賃金の上昇率も鈍り、全就労者数も頭打ちとなっており、これまで購買を支えてきた貯蓄の剥離で購買力はマイナスに、消費の伸び率が大幅に鈍化してきている。

このまま指標が悪化していけば、9月にも金利は少し下がる可能性が出てきた。

↓小売売上高は物価高が落ち着いてきており、それに連れ、伸び率は大幅に鈍化してきている。住宅や自動車など耐久消費財の購入ローンの金利高が消費を圧迫してきているようだ。


スクロール→

米国の小売売上高 前年同月比

 

21

22

23

24

1

8.6%

12.9%

7.7%

0.3%

2

5.7%

17.1%

5.5%

2.1%

3

29.0%

7.8%

2.2%

3.6%

4

52.5%

8.1%

1.6%

2.8%

5

26.9%

9.0%

2.3%

2.6%

6

18.1%

8.6%

1.9%

2.3%

7

14.4%

9.5%

2.9%

 

8

14.1%

9.4%

3.0%

 

9

12.6%

8.5%

4.2%

 

10

14.8%

8.1%

2.7%

 

11

17.1%

5.6%

4.0%

 

12

15.1%

5.4%

5.5%

 

・インフレ退治の米金利は5.5%の高原状態が1年続いている。

 

米国の小売売上高 前月比

 

21

22

23

24

1

3.9%

1.8%

4.1%

-1.1%

2

-2.6%

1.0%

-1.1%

0.7%

3

11.0%

2.1%

-1.1%

0.5%

4

1.0%

1.4%

0.7%

-0.2%

5

-1.2%

-0.3%

0.4%

0.3%

6

1.1%

0.7%

0.3%

0.0%

7

-1.5%

-0.7%

0.3%

 

8

0.7%

0.6%

0.7%

 

9

0.6%

-0.3%

0.8%

 

10

1.6%

1.3%

-0.2%

 

11

1.1%

-1.2%

0.1%

 

12

-0.8%

-1.0%

0.4%

 

 

 


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