アイコン 異常気象が乱気流を乱発 日航機尾翼に亀裂 韓国上空 5年間で倍増

Posted:[ 2024年9月 6日 ]

2024年9月4日、日本航空は、日航22便(ボーイング787―9型機、乗客乗員132人)が同日午後7時頃(日本時間)、ソウルの東約200キロ(韓国東部で南北に連なる太白山脈付近)を飛行中に突然大きく横揺れした。その際、通路にいた客室乗務員1人が倒れて座席に脇腹を強打し、肋骨を折る大怪我をした。

2024年8月4日、大韓航空は同日午前9時40分頃、乗客281人が乗せ、仁川発モンゴル・ウランバートル行き旅客機KE197便が乱気流に遭遇したと発表した。
中国天津空港近くを飛行中に雷雨が発生、これを迂回しながら飛行していた高度3万4100フィート(10.4キロ)上空で強い乱気流に遭遇し急降下。この間、約15秒ほど機体が激しく揺れ、座席テーブルの上に置かれた機内食などが廊下と床にすべてあふれ、乗客10名と乗務員4名が首、腰などの痛みを訴えた。安全ベルトをしていなかった乗客が天井に体をぶつけ、怪我をしている。

 



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2024年5月21日、シンガポール航空は、ロンドン発シンガポール行きのシンガポール航空321便が乱気流に遭い、英国人1人が死亡したと発表した。同機は同日午後、タイのスワンナプーム空港に緊急着陸した。

積乱雲に伴う乱気流は雲が関係しており注意を予測できるが、今や晴天乱気流まで発生し、パイロットも運航が難しくなっている。少なくとも、過去の30年間のデータで乱気流が発生した地帯・地域は飛行前にマークしておく必要がある。当然そうした調査は航空会社が行うことが必要。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      
2024年上半期だけでナショナルキャリア(世界の国際間運航の航空会社)が経験した乱気流は1万4820件に達するという。これは昨年1年間の2万575件の72%に達し、2019年の1万5241件に匹敵、ここ5年間でほぼ倍増している。
また、2019年以降、今年6月まで国籍ナショナルキャリアの航空事故10件のうち7件が乱気流によるものであった。

英国レディング大学のポール・ウィリアムズ教授は、北大西洋における激しい晴天乱気流が1979年以来55%増加していると発表。
ジェット気流の激しい乱気流が今後数十年間で2倍か3倍になる可能性があると警告している。偏西風やジェット気流の流れは日々変化しており、それも最近は蛇行現象が通常化しており、上空の気圧に大きな変化をもたらしている。
山脈などの山間部での乱気流は、周囲を吸い寄せ加速度を付け上昇しており、乱気流と大きなエアスポットを形成し大事故に繋がりやすい。オツタカヤマの事故。

筆者も過去乱気流に何回も遭遇、一番怖かったのは、鹿児島空港への雨天模様の着陸時、急降下しその際、機体がむしむし唸り、一瞬怖くて縮み上がった。そうした着陸を2回繰り返し、飛行機は着陸を取りやめ、出発地の福岡に引き返した経験がある。鹿児島空港も鹿児島県北部の山間部の丘陵地帯にある。

↓尾翼に亀裂 恐怖
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