経済低迷下の中国では本格的な景気梃入れ4大政策が9月24日発表され、今後、回復基調に入ると思われるが、足元では、そうした政策とはタイムラグがあり、経済悪化が続いている。
4大政策の発表で棒上げした株価も国慶節明けで続かず、冷静な見方が台頭してきている。株価は企業経済を改善させることから、上昇が期待されているものの、政府の刺激策もありながら不安だらけのようだ。
中国国家統計局が10月13日発表した9月の消費者物価指数(CPI=インフレ率)の上昇率は0.4%に鈍化し、生産者物価指数(PPI)は▲2.8%:と最大の下落となった。
デフレ圧力の強まりを示唆し、すでに数々の景気支援策を発表している中国政府はさらなる対応を迫られそう。
9月の消費者物価指数のCPIは前年同月比0.4%上昇。8月の0.6%上昇から減速した。
生産者物価指数のPPIは前年比▲2.8%下落した。8月の▲1.8%下落から予想以上に下落幅が拡大した。
食品価格は前年比3.3%上昇、8月の2.8%上昇から加速した。
半面、非食品価格は0.2%上昇から▲0.2%の下落に転じた。
国家統計局によると、非食品部門では、エネルギー価格がさらに下落したほか、観光料金が航空運賃やホテル宿泊料金の一段の値下がりで上昇から下落に転じたとしている。
変動の激しい食品価格と燃料価格を除いたコアインフレ率は0.1%で、8月の0.3%から低下、20ヶ月連続で大きく1%を下回っており、デフレ圧力が高まっている。
中国は内需が弱く、デフレ圧力が根強いものの、今回の政策で、国債増発方針などを示したことを受け、財政政策のスタンス変更は、問題対処の一助になるとみられている。
ただ、中国製造2025政策より政府主導で生産能力を拡大し続けたものの、内需が弱く、過剰生産・消費低迷といったより根深い過剰生産能力の調整など構造的問題に真剣に取り組む必要があると指摘されている。
スクロール→
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中国 生産者物価指数 前年比
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22年
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23年
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24年
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1月
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9.1
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-0.8
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-2.5
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2月
|
8.8
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-1.4
|
-2.7
|
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3月
|
8.3
|
-2.5
|
-2.8
|
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4月
|
8.0
|
-3.6
|
-2.5
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5月
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6.4
|
-4.6
|
-1.4
|
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6月
|
6.1
|
-5.4
|
-0.8
|
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7月
|
4.2
|
-4.4
|
-0.8
|
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8月
|
2.3
|
-3.0
|
-1.8
|
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9月
|
0.9
|
-2.5
|
-2.8
|
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10月
|
-1.3
|
-2.6
|
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11月
|
-1.3
|
-3.0
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12月
|
-0.7
|
-2.7
|
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中国 消費者物価指数 前年比
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インフレ率
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22年
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23年
|
24年
|
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|
1月
|
0.9
|
2.1
|
-0.8
|
|
|
2月
|
0.9
|
1.0
|
0.7
|
|
|
3月
|
1.5
|
0.7
|
0.1
|
|
|
4月
|
2.1
|
0.1
|
0.3
|
|
|
5月
|
2.1
|
0.2
|
0.3
|
|
|
6月
|
2.5
|
0.0
|
0.2
|
|
|
7月
|
2.7
|
-0.3
|
0.5
|
|
|
8月
|
2.5
|
0.1
|
0.6
|
|
|
9月
|
2.8
|
0.0
|
0.4
|
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10月
|
2.1
|
-0.2
|
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11月
|
1.8
|
-0.5
|
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|
12月
|
2.1
|
-0.3
|
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・22年3月、露制裁、中国は安価な露産原油と天然ガスを民間が購入し、大きな影響を受けていない。(国営はサウジ産・イラン産など)
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中国 消費者物価指数 前年比
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コアインフレ率 (食料+エネ除く)
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22年
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23年
|
24年
|
|
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1月
|
1.2
|
1.0
|
0.4
|
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2月
|
1.1
|
0.6
|
1.2
|
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3月
|
1.1
|
0.7
|
0.6
|
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4月
|
0.9
|
0.7
|
0.7
|
|
|
5月
|
0.9
|
0.6
|
0.6
|
|
|
6月
|
1.0
|
0.4
|
0.6
|
|
|
7月
|
0.8
|
0.8
|
0.4
|
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8月
|
0.8
|
0.8
|
0.3
|
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9月
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0.6
|
0.8
|
0.1
|
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10月
|
0.6
|
0.6
|
|
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|
11月
|
0.6
|
0.6
|
|
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12月
|
0.7
|
0.6
|
|
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