今年8月13日から初まったコメの先物取引所、機を一にしてコメ価格の暴騰が始まった。
8月13日、取引初日の終値は17,200円
9月4日、24,000円まで一貫して上昇
9月24日、18,910円まで一旦下がり
10月24日、22,500円まで再び上昇している。
(大阪)堂島取引所 コメ相場 チャート
https://www.odex.co.jp/ex_contents/market/chart_51.html
政府のコメ政策(作付面積の減少・輸出奨励増)の一環でコメ先物取引所が開発され、コメを暴騰させる原因となっている。
コメ価格の高騰はコメ商社の買占めを引き起こし、収穫時期となっても価格は下がらず、品薄状態が続き、コメ相場を高めに誘導させ続けている。
これは、2020年10月発生した旭化成の半導体工場の全焼から始まった世界の半導体不足、新コロナによる巣篭もり需要が拡大する中、半導体商社や電子製品メーカーが半導体を買い占めたことにより、瞬く間に半導体不足が生じ、自動車や電子製品・家電製品の生産に大きく支障をきたす事態に発展した。
コメの場合は、岸田政権と石破政権は、政府が備蓄米(約100万トン)を持っているにもかかわらず、こうしたコメ価格の高騰に備蓄米を放出せず、放出して相場を計画的に安定させることを避けている。
(政府は10年に一度の不作年対策として備蓄しているが、毎年の(古米となったコメを)放出と買入(放出した量を購入備蓄)を調整することができ、価格をコントロールすることが実際はできるがしない。政府はコメ取引所を開設させたばかりであり、政府の代官屋敷の米蔵からの例年以上の放出はない)
(政府は外国産米を毎年55~75万トン購入、それも増加し続けている。年度末の在庫量も2010年61万トン→2017年には181万トンと約3倍増となっている/TPP等貿易自由化により政府自身が購入を拡大させ続け、日本では米の作付面積を減少させ続けている。
政府は、コメの作付面積は2018年138万ha、2023年124万haと5年間で▲10.4%減少させ、高収益作物の作付を奨励し助成金も交付している)
農水省HP
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/
コメ先物市場をやっと開設した政府は、政府が相場に介入するリスクを避けるため、備蓄米を放出せず、収穫期に入ってもコメ価格を暴騰させているものである。
2022年3月のウクライナ戦争、ロシア制裁によりロシア産原油を欧米等西側諸国が購入しなくなり原油価格が暴騰した。
こうした暴騰に対して、米国が主導して、過去のオイルショック後に各国政府が開設した原油備蓄施設の備蓄原油を放出(日本も放出)、原油価格の暴騰を鎮静化に向かわせた。
日銀の物価に対する見解でコメ価格の高騰は、肥料や物流経費の高騰しているという認識、先物市場が形成され、豊作不作など先々の需給バランスにより先物相場が形成されるにもかかわらず、先物市場以前の見方しか国民に示さないトンでもない日銀が超円安による日本の物価高を総演出している。
低所得者層には超円安や政府主導のコメなどの食料品や光熱費の高騰は生活に与える影響は非常に大きい。
東京都の10月の教育費支出は、前年同月比▲9.2%減少している。食品や光熱費の高騰により教育費が削られる結果となっている。
全体の物価を考慮した実質賃金は、今年の(大企業)大幅引き上げにより、6月・7月の2ヶ月間はプラスだったが、8月には再びマイナスに陥っている。
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コメ価格=米インフレ率(前年同月比)
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総務省/消費者物価指数の報道資料版
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米は、コシヒカリ除く一般米=うるち米
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全国
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東京
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23/10月
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掲載なし
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掲載なし
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23/11月
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掲載なし
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掲載なし
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23/12月
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掲載なし
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掲載なし
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24/1月
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6.7%
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掲載なし
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24/2月
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7.6%
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掲載なし
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24/3月
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8.0%
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掲載なし
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24/4月
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9.1%
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掲載なし
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24/5月
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10.3%
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掲載なし
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24/6月
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13.8%
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14.4%
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24/7月
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18.0%
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18.0%
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24/8月
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29.9%
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28.2%
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24/9月
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46.3%
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42.0%
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24/10月
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65.9%
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・今年のコメの収穫量は平年どおりとなっており、収穫時期前に一時的に価格が上昇しても収穫期になると相場は下がる。しかし、今年は暴騰し続けている。
・小麦の国際相場も下がっている。(19/12月557ドル、22/5月1177ドル、24/10/23日578ドル//日本は超円安により小麦を高値買いし、食管制度により政府が小麦価格をコントロールしている。・・・コメは放置)
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