追報:昌一金属(株)/破産手続開始決定 <大阪>
続報。架線金物製造の昌一金属(株)(登記簿上所在地:大阪府大阪市港区福崎1-2-27 代表:山本昌司)は10月21日、大阪地裁において破産手続き開始決定を受けた。
申請時の負債総額は約39億円。
同社は老舗の電柱用・架線用などの金物製造業者。鋼材仕入れから各種加工、メッキまで一貫生産していた。販売先は電力会社や電気工事会社、通信会社を顧客としていた。しかし、2011年3月の東日本大震災における東電フクシマ原発大爆発以降、全国の原発が停止、当局は電力会社に対して原発の安全対策工事を最優先させた。
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その結果、電力会社の新規設備投資の多くが見送られ続け、同社の受注も減少が続いていた。また、同社は今年9月期に40億円あまりの過年度売上修正を行い、私的整理に入っていたが、銀行間の足並みが乱れ、同社は資金繰りが悪化、今回の民事再生の申請となったもの。
同社は今後、スポンサーを募り、再建を目指すとしていた。しかし、今後の雇用をめぐりスポンサー企業候補と労働組合とが折り合いが付かず、労働争議に発展、スポンサー企業候補は嫌気して、民事再生に向けた合意に至らず、自主再建は困難なことから、今回の事態に至った。
破産管財人には「弁護士法人第一法律事務所」の宮本圭子弁護士(電話番号:06-7669-8933)が選任されている。
[ 2024年10月25日 ]
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